おしゃれスポットのカカアコエリアのアイコンといえば、ウォールアート(壁画)。そのウォールアートの制作を手がけたアート集団“POW! WAW! HAWAII”(パウワウハワイ)が13日、アラモアナセンターのワイドな壁にアロハなウォールアートを完成させた。場所はエヴァウィング3階のブルーミングデールズの前の広場。南太平洋の伝説の楽園、BALI HAIをテーマにしたような緑色の壁画は、近日オープン予定の“フラwith アロハ”のイベント会場に使われる。フラwithアロハでは著名なクムフラからフラを学んだり、伝統的なハワイ文化を体験することができる。
ストリートアートとも呼ばれるウォールアートがハワイで注目されたのは、2011年。ジャスパー・ウォン氏、カメア・ハーダー氏、ティファニー・タナカ氏の3人が、パウワウハワイを立ち上げ、カカアコでストリートアートイベントを開催した。ローカルだけでなく、世界中からアーティストが集まり、巨大壁画を描いていった。
現在カカアコには、伝説のサーファー、エディ・アイカウが描かれたものや、モンスターいっぱいの中に混じるパンダなど、インスタ映えする30前後の壁画があり、ローカルや観光客の若者が多勢SNS にアップしている。
パウワウハワイが行うのは“リーガルグラフティ”(合法的な落書き)で、建物所有者や自治体から許可を得たアートだ。社会問題化しているスプレーペンキによる非合法の落書き“タギング”とは一線を画している。
パウワウハワイは現在、神戸市から神戸開港150年記念イベントにも招待され、ウォールアートパフォーマンスをしている。
(日刊サン 2017. 10. 17)