ホノルルを本拠地とアウトリガー・ホテルズ・アンド・リゾーツはアジア太平洋地域のホテル6軒を3億1000万ドルで売却した。新しい拡張計画のための資金確保を目的とした売却だとされている。
売却されたホテルを購入したのはタイを本拠地とする開発・投資持株会社のシンハー・エステート・パブリック社。アウトリガー・ラグーナ・プーケット・ビーチ・リゾート、アウトリガー・コウ・サムイ・ビーチ・リゾート、アウトリガー・フィジー・ビーチ・リゾート、キャスタウェイ・アイランド・イン・フィジー、アウトリガー・モーリシャス・ビーチ・リゾート、アウトリガー・コノッタ・モルディブス・リゾートが売却されたが、管理は引き続きアウトリガーが担うという。6軒のホテルを合計すると客室は合計895室に上る。
アウトリガーのCEOジェフ・ワグナー氏は12日の会見で「物件と土地の管理者として大変優れた評判を持つシンハー・エステートとともに、今後も最高のリゾートをご提供できると確信しています。資産の売却と経営戦略におけるパートナーシップによって、アウトリガーブランドの存在感を取り戻し世界クラスのホテルを管理するための、新しい資本も獲得しました」と語った。 創業70年を超える老舗の新しい方向性が示される売却となった。
同チェーンは創業者のロイとエステル・ケリー夫妻から、デンバーのKSLキャピタル・パートナーズに2016年後半に買収されており、今回の資産売却も同チェーンに訪れた多くの変化の1つ。ここ数十年間でアウトリガーはアジア太平洋地域のリゾート物件を積極的に取得。現在、37の物件の合計およそ6500室を管理している。
(日刊サン 2018.06.23)