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ハワイの航空会社で2番目に規模の大きいアイランドエアーが9日、翌日のフライトを最後に業務を停止すると発表した。同社は州内の島間を往来する便を37年間運航し続けたが、過去4年半の間、業績赤字を記録し続けていた。運航を維持するために全ての策を打ち尽くした上での決断だという。
アイランドエアーCEOのデービッド・ウチヤマ氏は従業員に送ったメッセージの中で「明日11月10日が最後の運航となることを皆さんにお伝えしなければなりません。会社を維持できるよう最善を尽くしましたが、期限内に有効な手段を講じることは出来ませんでした。いままでハワイのために州内旅行の交通機関を低価格で提供してきたことを誇りとして、この日を乗り越えなければなりません」と語った。
アイランドエアーが所有するQ400機、3機体の代金が不払いとなっており、アイルランドを本拠地とするエリックス・アセッツ8社が回収を決断。同社はその後10月16日に倒産保護法を申請していた。同社の従業員は約400人。
同社は全ての利用客に代替便への乗り換えが必要となると発表。チケット購入済みの顧客に対しクレジット会社に返金を求める連絡をするようウェブサイトで呼びかけている。
ハワイアン航空は、翌週までアイランドエアーのチケット所有者のキャンセル待ちを引き受けると発表した。同社は「ハワイアン航空はアイランドエアーの業務停止によりお困りのお客様に救済案を提供できるよう、迅速に対応を始めております。オアフ島ホノルル(HNL)、マウイ島カフルイ(OGG)、ハワイ島コナ(KOA)、カウアイ島リフエ(LIH)空港発着の確約予約をお持ちのお客様は、11月11日から17日までハワイアン航空
の同日同発着地の定期スケジュール便エコノミークラス座席のキャンセル待ちを受け付けます」と呼びかけた。
(日刊サン 2017. 11. 18)