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なんとも耳に心地よい音色 第33回スラックキー・ギター・フェスティバル

Bynikkansan

8月 20, 2015

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それぞれの土地には、それぞれに似合う音があります。

ここハワイで生まれたスラックキー・ギターのなんとも耳にここちよい音色は、やっぱりこのハワイの地こそふさわしい。

 

16日日曜日、カピオラニ公園で開催された「スラックキー・ギター・フェスティバル」には、そんな心地よさを知っている地元の観客たちが大勢集い、モンキーポッドやバニヤンツリーの木陰で愛犬とのんびりと芝生に身を横たえながら、ギターの音色に身をゆだねていました。

 

George Kuo、Kealeを始め総勢16組ものスラックキー・ギターの人気アーティストたちが出演したこの贅沢な音空間は、なんと今年で33回目。

 

スラックキー・ギターとは、ギターの種類ではなく、弦を緩めたチューニングと奏法のこと。ハワイ語の「KIKA KI HO`ALU」は、文字通り『キィ(調子)をゆるめたギター』という意味なのだとか。WAHINE、TAROPATCHなど代表的なスケール(音階)はあるものの、アーティストの数だけ組み合わせがあると言われるスラックキーギターの音階。16組アーティストの様々なスタイルが楽しめるのもこのフェスティバルの魅力の一つです。

このスラックキー・ギター・フェスティバル、9月18日には、東京・よみうり大手町ホールで日本初開催。歴史は古いのに、ウクレレやスチールギターに比べて日本での知名度の低かったスラックキー・ギター。でも、やっぱりハワイが大好きで、ここちよい音が大好きな日本人がこんな音楽を見逃すはずがないですよね。スラックキー・ギターの音色が、東京という慌ただし都会へ、ハワイの爽やかな夏色の景色を運んでくれるに違いありません。

 

日刊サンEYE    この人に注目

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16組のアーティストの中で、日刊サンが注目したのは、この人、Ian OSullivan。

昨年度のナ・ホク・ハノハノ・アワードのファイナリストの一人であり、最も将来性のあるアーティストにも選ばれた実力派。アイビーリーグの名門イエール大学の珍しいギターでの修士号を持つという異色の経歴の彼が紡ぎ出す音色は、吹き抜ける風の中に洗練された香りが漂います。

幼い頃から耳から聞いた音だけで、ウクレレを自由に操り、ハイスクール時代のロック、大学での本格的なクラシックと様々な音楽に触れた彼が戻ってきたのは、やはりハワイの音楽。ウィンダムヒルのレーベルや、ボサノバ、フュージョンなどが好きな日本人に好まれそうな音楽で、今後目が離せないアーティストとなりそう。

彼のふるさとノースショアをイメージした曲Mokule’iaやアルバムタイトル曲Born and Raisedを聞くと、海に向かう一本道を歩いているようなきらめくエバーブルーのサウンドに心が洗われます。