令和元年、秋の受勲者を発表 ハワイ在住のお二人に旭日章
令和元年11月3日(日本時間)、日本政府は令和元年秋の外国人叙勲受章者を発表し、この中でケネス・トヨヒコ・イトウ元ハワイ州議会下院議員と、バーバラ・房子 川上(小山フサ子)ハワイ移民史研究家・随筆家のお二人が叙勲されることが公表されました。おめでとうございます。
旭日章は1875年の春、日本で最初の勲章として制定され、勲一等から勲八等までの8等級があります。
ケネス・トヨヒコ・イトウ氏、 旭日小綬章を受勲
現アジア・パシフィック・エクスチェンジ・アンド・デベロップメント(愛媛・ハワイ交流少年野球大会運営組織)理事長、元ハワイ州議会下院議員。
ケネス氏は、地方レベルの交流の輪を広げ、地に足のついた草の根的な協力関係を構築することが長期的な日米両国の関係強化にとって重要であるとの信念のもと、ハワイ州と愛媛県、新潟県、北海道との間の姉妹提携や交流推進活動に積極的に取り組んでこられました。
とくに愛媛との関係では、2001年にハワイ州オアフ島沖で発生した「えひめ丸」事故の犠牲者追悼と日米の親善を目的に開始された「愛媛・ハワイ交流少年野球大会」の立ち上げ及び運営において中心的な役割を果たすなどして、日本と米国との友好親善促進に貢献されています。
バーバラ・房子 川上氏、 旭日単光章を受勲
ハワイ移民史研究家・随筆家、元ハワイ大学マノア校講師。
バーバラ・川上氏は、長年にわたりサトウキビ農園の日系移民に関する調査及び研究を行い、とくに250名以上の写真花嫁から直接聴取した内容をまとめた“Picture Bride Stories”(「写真花嫁物語」)の出版や講演、テレビ番組、映画の監修等をとおして、多くの人に当時の日系移民の生活の様子を伝えることに貢献しました。
また服飾家でもあった川上氏は、日本人移民労働者の作業着を中心とした数多くの服飾を収集・複製,研究を行い、米国のみならず世界に向けた日系移民の生活と文化の理解促進に寄与されました。
在ホノルル日本国領事館では勲章が届き次第、お二人の受勲を讃えて表彰します。
(日刊サン 2019.11.05)