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『リカー&エキシビション 2019』開催、 人気のSAKE&SHOCHU、食材が多彩にラインナップ!

Bynikkansan

10月 25, 2019

食品輸出入の総合商社、ウィズメタック・アジアン・フーズが主催する『リカー&フード エキシビション 2019』が10 月15日、ホノルル日本文化センターで開催された。同社は今年、ハワイで60年という佳節を迎えた。  

 

日本やロサンゼルスから37社のベンダーが参加し、お揃いのアロハで対面試食商談会を展開。ホテルやレストラン、日系スーパーマーケットなど、飲食業界に従事する人が多く詰めかけ、ハワイにおける日本食ブームを追い風に、熱い商談が繰り広げられた。

 

 

世界の品評会で表彰された清酒から、 新感覚のリキュール、人気の地ビールまで  

昨年以上に注目を集めたのはリカー。日本酒を指すSAKEは世界共通語となり、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界各国で人気を博している。  

 

世界最大規模のワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジで毎年表彰されている奥の松酒造(福島県)やヤヱガキ酒造(兵庫県)をはじめ、日本でもなかなか手に入らない銘酒が勢ぞろい。 大吟醸や吟醸酒、純米酒などをはじめ、生酒、にごり酒、スパークリング酒など、バラエティ豊かなSAKEワールドを展開。  

 

九州や沖縄のSHOCHUやAWAMORIも、正統派のアルコール度数の高い酒から、お酒に弱い人や女性が好みそうなリキュールなどを開発。

 

“さつま五代”焼酎で知られる山元酒造の“Leona”は、鹿児島県産のゆず果汁を加えたスパークリング焼酎で海外限定品。昨年日刊サンでも紹介したが、西海岸やハワイでは売り上げを伸ばし、おしゃれな食事のシーンに合うと好評だという。  

 

 

琉球泡盛“久米仙”が人気の久米島久米仙は、泡盛で漬け込んだ梅の果肉をブレンドしたあらごし梅酒リキュール。試飲した人からは、フルーティですっきりとしたな味わいが良いと言われていた。  

 

今年ハワイ初上陸で注目されていたのは、軽井沢ブルワリーの“THE軽井沢ビール”。日本でもここ数年大人気の地ビールで、大手ビールメーカーからヘッドハンティングされた熟練のクラフトマンが、浅間山から湧き出る名水で仕込んでいる。来場者たちは“クリア”、“ダーク”、“白ビール”など個性的な味わいを飲み比べて楽しんでいた。

 

 

和食調味料やご飯のおとも、新スイーツから マツコデラックス絶賛のアレまで!  

食品関係では、レストランやホテルなど業務用の調味料や食材のベンダーが参加。味噌味のポケや、冷めてもからりとしている天ぷら粉で揚げたエビ天、業務用ラーメンやうどんの新商品など、おいしくて新しい味を求めて、試食をしたり、すぐさま注文して商談が成立したり活発なやりとり。  

 

日本のTV『マツコの知らない世界』で取り上げられて売り切れ続出になった、“ほぼカニ”(カネテツデリカフーズ)のカニカマも出店し、ネーミング通りのカニの味だと大好評だった。ホタテ味の“ほぼホタテ”とともに、日系スーパーの冷凍食品コーナーで販売されるという。  

 

また、主催者でもあるウィズメタック・アジアン・フーズも自社商品を開発。なかでもプライベートブランドのShirakikuはハワイのみならず、米国全土で親しまれている。新商品のトーフドーナツはヘルシーでナチュラルな味わい。ストロベリーや黒ごまなど4種類のモチアイスクリームの抹茶味は、抹茶をたっぷり使ったリッチな風味。これらは日系スーパーなどで販売されている。  

 

ハワイのグルメ界を牽引するこの展示商談会で、消費者の食生活もよりおいしく、より豊かになることだろう。

 

(取材・文 奥山夏実)

 

 

(日刊サン 2019.10.25)