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日本スポーツ吹矢協会ハワイ総支部(部長 齋藤譲一)の中で、ひと際ユニークな道場「アーケディア道場」は、プナホウ地区の「アーケディア・リタイアメントホーム」の住人たちの健康増進のために設けられた5番目の道場だ。
会員は、同ホームの住人に限られていて現在10名。全員80歳以上で、中には身体の不自由な方もいる。
毎週金曜日、午後2時半から1時間の練習があり、欠席率も高いがお見舞いに訪れる家族の飛び入り参加もあり、親子3代が一緒に「吹き矢」を吹く微笑ましい光景も珍しくない。
設立3周年を迎えたアーケディア道場で2月16日、バレンタインを祝って5本勝負のトーナメントが行われた。道場長の小川ヒデ子さんは、残念ながら手術後で欠席だったが、ハワイ島ヒロから会員のお孫さんの飛び入りもあり、通常の的に代わり「ハート一杯のハート的」をめがけての大熱戦。今月89歳の誕生日を迎えるキヨカワフサエさんが優勝した。戌年のぬいぐるみが優勝カップの代わりに贈られ、かわいい犬に大喜び。
日本スポーツ吹矢協会東京本部の報告では、近年ケアホームや障がい者施設で吹き矢をやりたいとの要望が絶えないとのことで、ハワイのアーケディア道場が一つのモデルケースになっている。
毎年行われる全国障がい者吹矢大会もすっかり定着し、昨年9月には第10回大会が東京で開催された。
(日刊サン 2018.02.23)