商標を主張し類似性のある名前の企業に警告文を送ったアロハ・ポケ社へのデモ行進が、13日にシカゴのビル街で行われた。 「Aloha Poke(アロハ・ポケ)」はシカゴでファーストフードタイプのポケ・レストランを7店舗営業。他企業に営業停止や改名を求める文書を送付した後は、高まる反発に対し「ネイティブ・ハワイアンの方々に心より謝罪します」と声明を発表している。ネイティブ・ハワイアンの活動家は同社に対し訴訟に出る構えだ。 行進はミレニアム・モニュメント・パークを出発し、アロハ・ポケの店舗前まで続いた。200人前後の参加者達はハワイ語でアロハ・ポケへの反発を意味する「クエ・アロハ・ポケ」と叫び「アロハは売り物じゃない」というプラカードを掲げていた。シカゴで生まれ育ち、アートと文化の団体アロハ・センター・シカゴを運営しているネイティブ・ハワイアンのラニアロハ・リー氏は「私達の文化と言語への搾取です。アロハ・ポケの経営者1人の問題では収まりません。ネイティブ・ハワイアンを守らない知的財産権や商標権の問題に抗議し続けます」と語った。 デモ参加者は、アロハ・センター・シカゴ、カウンシル・フォー・ネイティブ・ハワイアン・アドバンスメント、イリオウラオカラニ連合、ネイティブ・ハワイアン人権問題事務所らによって編成された。アメリカン・インディアンやその他の文化のグループも参加していた。 アロハ・ポケCEOのクリス・ブリンキンショウ氏は言論の自由や平和的に抗議する権利を全面的に支持すると表明したが、他社への改名要求を取り下げるかという問いには答えなかった。Yelp.comやフェイスブックを含むオンライン上では同社への批判が高まっており、社名からアロハとポケという単語を除くよう求めるサイトには16万8000名の署名が集まった。
(日刊サン 2018.08.24)