不法滞在者が移民局に逮捕された場合、自発的に帰国する手続きとは?
トランプ大統領が就任してから間もなく、移民取締担当官を1万人新規採用することや不法滞在者のほぼ全員を重点送還対象とする大統領令等に署名しました。いっそう移民取り締まりが厳しくなる環境の中で、日本生まれの不法滞在者はおおよそ3千人がハワイ州に在住していると推定されています。本記事では不法滞在者が移民局に捕まった場合、日本に自発的に帰国する手続きについて紹介します。
Q:「Voluntary Departure」とは何ですか?
A:Voluntary Departure」は自費で日本への帰国チケットを購入することによって自発的に帰国する許可です。強制送還の判決が降りた場合、10年の入国制限が適用されますが、Voluntary Departureが承認された場合、その罰則が回避できるため、日本に帰国後、アメリカに入国しやすくなるかもしれません。しかし、長期オーバーステイした場合、Voluntary Departureが承認されても3年10年の入国制限から逃れることはできません。(半年~1年未満のオーバーステイをした場合、出国後3年間入国禁止。一年以上オーバーステイした場合、出国後10年間入国禁止)なお、Voluntary Departureを得るには告訴する権利を放棄しなければなりません。
Q:Voluntary Departureの対象外になるのは?
A:重罪の有罪判決、もしくはテロ関連等の国防上の理由から強制送還の対象とされた方にはVoluntary Departureを申請する資格がありません。 トランプ大統領が就任してから間もなく、移民取締担当官を1万人新規採用することや不法滞在者のほぼ全員を重点送還対象とする大統領令等に署名しました。いっそう移民取り締まりが厳しくなる環境の中で、日本生まれの不法滞在者はおおよそ3千人がハワイ州に在住していると推定されています。本記事では不法滞在者が移民局に捕まった場合、日本に自発的に帰国する手続きについて紹介します。
Q:「Voluntary Departure」とは何ですか?
A:Voluntary Departure」は自費で日本への帰国チケットを購入することによって自発的に帰国する許可です。強制送還の判決が降りた場合、10年の入国制限が適用されますが、Voluntary Departureが承認された場合、その罰則が回避できるため、日本に帰国後、アメリカに入国しやすくなるかもしれません。しかし、長期オーバーステイした場合、Voluntary Departureが承認されても3年~10年の入国制限から逃れることはできません。(半年~1年未満のオーバーステイをした場合、出国後3年間入国禁止。一年以上オーバーステイした場合、出国後10年間入国禁止)なお、Voluntary Departureを得るには告訴する権利を放棄しなければなりません。
Q:Voluntary Departureの対象外になるのは?
A:重罪の有罪判決、もしくはテロ関連等の国防上の理由から強制送還の対象とされた方にはVoluntary Departureを申請する資格がありません。
Q:Voluntary Departureをどの段階で要求すれば良いですか?
A: 強制送還の手続きが終わる前
●通常、その他の救済がなく法廷論争する争点もない場合、強制送還の第一回審問が行われる時に要求します。
●保釈金の納付証、パスポート、自費で帰国できる経済的資力を持つ証拠等の補足書類として提出しなければなりません。
●通常、第一回審問が始まる前にVoluntary Departureを要求する意図を政府側の弁護士に伝えなければなりません。
●Voluntary Departure が承認されたら帰国できる準備をするため、最大120日を与えてもらえます。 強制送還の手続きが終わった後
●通常、婚姻による永住権申請等の救済が却下された場合、最後の選択肢として要求します。
●強制送還の手続きが始まる直前にアメリカ国内に一年以上住んだことがあることと、過去5年間、道徳的な人格者でなければならない要件があります。
●保釈金の納付証、パスポート、自費で帰国できる経済的資力を持つ証拠等の補足書類として提出しなければなりません。
●Voluntary Departureが承認されたら帰国できる準備をするため、最大60日を与えてもらえます。
ダリル・タケノ 弁護士 ハワイ出身の移民法弁護士。日本での留学・勤務経験を生かし、日本人のお客様にわかりやすく法律サービスを提供している。英語だけでなく、日本語での移民に関する相談も受け付けている。 ウェブ: http://www.migrationcounsel.com E-mail:[email protected] |
お断り:質問形式のコラムになっていますが、すべての場合が当てはまるわけではないことご了承ください。 法的なアドバイスを必要としている方は専門家にご相談いただくことをお勧めいたします。