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HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.42

Bynikkansan

2月 25, 2017

手前が真紅のビーツケチャップ、奥がショッキングピンクのビーツのヨーグルト和え。

 

3回連続のビーツ愛!

ビーツの、血のように赤い色に含まれる、ポリフェノールの含有量はアサイーを抜いてしまうほど超トップクラスだ。またビーツの旨味成分であるアミノ酸には、“一酸化窒素(NO)”も多い。このNOには、血流をよくする働きや、血管の筋肉を強くしなやかに収縮できるようにする作用がある。だからビーツは“食べる輸血”と称えられている。

 

ビーツのケチャップ、 真紅のインパクト大!

ハワイのローカルフードを、ヘルスコンシャスなレシピに昇華させて人気のオーナーシェフ、エド・ケニーさん。彼はレストラン“タウン”や姉妹店を立て続けに出店し、カイムキをグルメエリアにした立役者だ。 今年はさらに、ワイキキのど真ん中に4店目となる“マヒナ&サンズ”をオープン。ここで遭遇したのがビーツのケチャップだった!

エドさんはケチャップじゃなくてソースだよ、というかもしれないけど、私的には断然ケチャップ! で、前回お約束の通り、試作してみました。材料は、ビーツ、塩系、酸っぱい系、甘い系の調味料。 私は何回か試した結果、塩は梅酢の塩分、酢は梅酢の酸っぱさと、ココナッツビネガーの柔らかな酸っぱさ、甘い系はハチミツを使ったのが一番おいしいと思った。 作り方も簡単。20〜30分蒸したビーツをブレンダーにかけ、調味料を加えて好みの味に整えるだけ。ちょっと甘めにしたほうが、ケチャップ気分が盛り上がる。煮詰めたりしなくても、ケチャップみたいにドロンとなる。 マヒナ&サンズのはもっとサラサラとした液体に近かったので、レシピは違うのだろうけれど、ビーツケチャップはお薦めです!

フライドポテトに添えたり、白身魚のソテーにかけたり、真紅のインパクトは食卓で映えること請け合い。

 

ヨーグルト和えなら ショッキングピンクに!

もう一つのシグネチャーレシピは、ビーツのヨーグルト和え。この材料は、蒸したビーツ、プレーンヨーグルト、塩、レモン汁、チアシード、好みですりおろしたニンニクを隠し味に少々。

作り方はまず、ヨーグルトにチアシードを入れて10分以上おいておく。するとチアシードがヨーグルトの水分を吸って、マヨネーズみたいな硬さになってくれる。

チアシードには食物繊維と、オメガ3系の脂質や、ミネラルがずば抜けて多く含まれている。8〜14倍も水分を抱え込む力があり、白いチアシードのほうが膨潤率が少し高い。

黒いチアシードをヨーグルトの中に混ぜると、カエルの卵のようだと不気味がる人もいるから、私は白いチアシードを使っている。

調味は塩とレモン汁。要はレバノンなど中東でよく食べられるヨーグルトソースの簡単版なんだけど、ビーツとヨーグルトはとても相性がいい。

ここまで書いて気がついた!ビーツを生のまま冷凍にしておいてから蒸せば、蒸し時間が大幅に短縮できるのではないか?!ビーツ愛の試作は続くのであります。

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。