日刊サンWEB

過去記事サイト

HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.38

Bynikkansan

1月 28, 2017

セーフウェイで売っている冷凍のココナッツミルク、濃くておいしい。

 

 

 

生のスパイスは、ふぁーまーずマーケットやチャイナタウンで。冷凍保存も可能。

 

 

目にも爽やかなロータイカレー。ローフードって、調理が簡単なのも魅力!

 

 

前回に引き続き、Row Foodの提案。

自然の食材を加熱せず、生のまま食べるスタイルをローフードという。ローフードなら、生きた食物酵素やビタミン、ミネラルをあますことなく体内に取り入れられる。

ローフードで大切にするのは酵素。酵素は、消化吸収を助ける、呼吸をする、筋肉を動かすなど、私たちの生命活動に不可欠な働きをしてくれるのだ。

 

 

食事で酵素を補うには、 ローフードが最適。

私は完璧なローフードではないけれど、日々の食事の60%は、野菜や発酵食品、魚介を生のまま調理するようにしている。 たとえば最近相次いでオープンした、ハワイ初の串揚げ専門店“フジヤマテキサス”や“ナミオト”。ここで加熱料理の最たる揚げ物をガッツリ食べた次の日は、ローフード100%の食事にシフトして、積極的に酵素をチャージするといった具合だ。

人間を支える酵素は約3000種もあるといわれ、“消化酵素”と“代謝酵素”に大きく分けることができる。

消化酵素は名前の通り、食べ物を消化するために必要な酵素で、体内でも作られている。だけど肉料理や加熱食品、加工食品などを多く食べると、消化酵素を大量消費してしまうので不足する。年齢とともに酵素を作る力も衰える。

酵素のない加熱食品に偏っていると、消化酵素を使い過ぎて、もう一方の代謝酵素までもが消耗してしまう。

代謝酵素が弱ると、体内に老廃物がたまり、疲労感や体調不良、肥満や生活習慣病を引き起こす。

ローフードの料理を食生活に取り入れると、デトックス効果が高まって新陳代謝が活発になり、若々しさを保つことができるのだ。

 

 

ローフードの先生、Likoさん 直伝の、ロータイカレー。

私はハワイにいるときによく、ローフードマイスターのLikoさんの料理教室に通っている。今回は、ロータイカレーやローベジタブルハンバーグなどを教えてもらった。

ロータイカレーは、スパイスを加熱せずに使うので、爽やかで鮮烈で夏にぴったりの味わい。Likoさん直伝のレシピを紹介します。

材料(4〜6人分):ココナッツミルク6カップ、アボカド1個、醤油大さじ2、白みそ大さじ1、塩小さじ2、スパイス:コブミカンの葉6枚、レモングラス1本の根元をざく切り、にんにく2かけ、ガランガル(生姜に似たスパイス)スライスして大さじ2、バジル葉10枚、コリアンダーの根刻んで大さじ3、タイ唐辛子2〜3本、クミンパウダー小さじ2、ターメリックパウダー小さじ1

作り方:超簡単!!! ブレンダーを回すだけ。①ココナッツミルク1.5カップほどとスパイス全部をブレンダーで撹拌。②残りの材料をすべてブレンダーにかける。③トマト、きゅうり、パプリカ、コリアンダー、バジルなど好みの野菜を細かく切ってトッピング。④ご飯やナンにつけて食べたり、冷たいうどんやお素麺にかけてもおいしい! 火を使わないから、暑い思いもしません。

 

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。