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HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.37

Bynikkansan

1月 21, 2017

ローフードではヒッカムライスは定番なんだそう。今度、ロータイカレーも紹介します!

 

 

ローフードをご存知ですか。フレッシュな野菜や果物、ナッツや種子を生のまま食べること。肉や魚は使わず、加熱もせず、パスタでもハンバーガーでも作っちゃう、ミラクルだけど意外に簡単な調理法だ。私はハワイにいるときによく、ローフードマイスターのLikoさんの料理教室に通っている。

 

 

現代人は、生の食材に含まれる “酵素”が不足している。

ローフードが最も大切にしているのは“酵素”だ。人間の体内で働く酵素は約3000種あるといわれ、“消化酵素”と“代謝酵素”に大きく分けることができる。

消化酵素は名前の通り、食べ物を消化するために必要な酵素だ。体内でも作られているが、肉食をはじめ加工食品や加熱食品を多く食べると、消化酵素を大量に必要とするので不足してしまう。年齢とともに酵素を作る力も衰える。生の食品にも多くの酵素が含まれ、サラダやフルーツをたっぷり食べていれば、酵素は補うことができる。

ただし酵素のない加熱食品に偏ると、消化にエネルギーを使い過ぎて、もう一方の代謝酵素も消耗してしまう。

代謝酵素は呼吸をしたり筋肉を動かしたり、細胞の入れ替えや修復をする生命活動を支えている。これが弱ると、体内に老廃物がたまり、疲労感や体調不良、肥満や生活習慣病を引き起こす。

ローフードの料理を食生活に取り入れると、デトックス効果が高まって新陳代謝が活発になり、若々しさを保つことができるのだ。

 

 

かなり地味、だけど美味! ヒッカマを初めて食べた。

さて今回、Likoさんが教えてくれたローフードは、ロータイカレー、ヒッカマライス、生野菜のマリネなど。私はヒッカマを切る係になり、ヒッカマ、英語でヤムビーン、和名で葛芋と初対面した。原産はメキシコで、今でもメキシコでは国民的な野菜なんだという。名前のヒッカマは、メキシコ先住民族の呼び方をスペイン語で当てはめたものなんだそう。

ハワイでも作られていて、「ローカルのは柔らかいのよ」とLikoさん。 渡されたのは手のゲンコツより大きく薄茶色い地味な物体。繊維質の多い皮をむくと、きれいな白い肌を見せる。じゃがいもより透明感がある。

一切れ食べてみると、大根と梨の中間というか、レンコンにも近いような。私的には、クワイと梨がミックスしたような、外見からは想像できない上品な味にびっくりした。

これをブレンダーにかけて米粒くらいの大きさにすると、ローのヒッカマライスになる。確かに! 調べると、水分が多く食物繊維も豊富。

カリウムとビタミンCが多いので、デトックスを促し、むくみにも良い。美肌や美白も期待できる。知らなかったなあ! 淡白な味わい、爽やかな食感は和洋中、どんな味付けとも相性良しだ。

 

 

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。