メディカルアロマセラピストのキンコ ハミルトンさんとハドソンくん。
ゴートミルクヨーグルト。ヤギの横顔が高貴。
先日、メディカルアロマセラピーを2日間、続けて習った。今までさまざまなエッセンシャルオイルを自分なりに楽しんできたけれど、今回教えてもらった製品は、厳格な安全基準を満たしたピュアなエッセンシャルオイルだ。
だから、従来通り芳香をかぐのはもちろん、肌に直接つけてマッサージしたり、水や料理に加えて服用したり、ディープに使える。
日本では服用できるエッセンシャルオイルはないので驚いた。 たとえばレモンのエッセンシャルオイルはデトックス効果が高いので、体の中の不要な物質を排出してくれるんだそう。コップ1杯の水にレモンのオイルを1滴たらして飲むと痩せますよと言われ、歓喜した。生水がおいしくなるから、いくらでも飲めちゃう(いくらでも痩せられちゃう?!)
ハドソン君は1歳&1ヶ月、 ヤギのミルクですくすく!
メディカルアロマセラピーの先生は、キンコ ハミルトンさん。ラベンダー、イランイラン、クラリセージ、フランキンセンスなどを次々に使いながら背骨をマッサージするボディトリートメントは、香りが、オイルの触感が、全身にしみ渡るようで至福だった。
キンコ先生は2日目のヘアトリートメントの講座の時、次男のハドソン君を連れてきた。ハドソン君はなんと、ヤギのミルクを飲んでいた。
確かに、1~2年前からハワイで、ヤギのイラストが書かれたヨーグルトをよく見かけるようになり、気になっていた。 キンコ先生いわく、「ハドソンが生まれて4ヶ月は母乳で育てていたけれど、だんだん足りなくなって。私はメディカルアロマセラピーを学んだ時、分子栄養学も勉強したんですね。するとやっぱり、牛から絞ったミルクは問題が多い。それでヤギのミルクを飲ませようと思って」
有機農法の飼料で育ち、抗生物質や成長ホルモン、遺伝子組み換え物質を使っていないヤギのミルクはハワイで売っていなかったので、通販で買っていた。
オランダ産ヤギミルク、 ホールフーズに入荷。
「ところが先週、ホールフーズで売り始めたんです!大助かり!!」
牛乳のタンパク質の8割は、aS1カゼインという物質で構成されている。このカゼインはアレルギーや免疫に悪影響を及ぼすといわれるが、ヤギのミルクには含まれていない。さらにヤギのタンパク質も脂肪も、牛乳より消化吸収に優れている。 ちなみに牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするのはカゼインの仕業ではなく、牛乳の糖質を分解するためのラクターゼという酵素が不足しているから。不足というより、成長に伴い不要になるから。
「ヤギは雑草や樹皮などいろんな草木を食べるので、牛乳よりビタミンやミネラルも豊富。タウリンは牛乳の20倍も含まれているそうです」
元気の素がいっぱいのゴートミルクで、ハドソン君もすくすくニコニコ。
奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター 『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。 |