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HAWAII! OISHII! ハワイイ! オイシイイ! Vol.2

Bynikkansan

5月 21, 2016

HAWAII! OISHII!
ハワイイ! オイシイイ!

コラム@ココナッツラバー #02

 

ココナッツオイルはアルツハイマー病の改善に役立つなど、“ボケないオイル”として脚光を浴びている。血管をサビつかせ、老化を加速させる活性酸素をやっつけるはたらきもあるから、“老けないオイル”としても赤丸急上昇だ。

 

だけどそんな、アンチエージングを気にかける年齢になるずっとずっと以前、私たちがオギャーと生まれた誕生の瞬間から、ココナッツオイルに含まれる成分にお世話になってきたということは、意外に知られていない。

ココナッツオイルは赤ちゃんの、 命を守って育む、“ライフガード オイル”!  ココナッツオイルは主に、中鎖脂肪酸という脂質でできている。中鎖脂肪酸を構成する脂肪酸は、ラウリン酸、カプリル酸、カプリン酸などだ。中でもラウリン酸は、ココナッツオイルに45~55%と、豊富に含まれている。このラウニン酸は母乳にも含まれていて、赤ちゃんの、命を守って育む成分として欠かせない。生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力をほとんど持っていない。無防備な赤ちゃんを守っているのは、お母さんのおっぱいだけ。新生児を細菌感染から保護しているのはどんな物質なのか、母乳の研究から発見されたのがラウニン酸だ。

ラウニン酸には免疫力を高め、病原菌を退治させる作用がある。唾液に含まれる酵素により、モノラウニン酸という物質に変化して、腸内の悪玉菌をクリーニング、善玉菌が活躍しやすい環境に整えてくれる。自然界でラウニン酸を高濃度に含むのはココナッツオイルと母乳だけだ。赤ちゃんの命を守り、健やかに育んでくれる物質として欠かせないので、ラウニン酸は粉ミルクにも添加されている。

 

さまざまな有害物質にさらされ、ストレスの多い生活をしている現代人は、老若男女、免疫力が低下しがち。ラウニン酸が高濃度に含まれるココナッツオイルでライフガードしてほしい。 生チョコやアイスクリームみたいな、 ココナッツキューブはYummy!  ココナッツオイルの固まる性質を利用して、好きな果物やグラノラでココナッツキューブを作ろう。おやつ感覚で、免疫力アップのライフガードオイルを、手軽においしくいただける。

 

ココナッツキューブ

〈材料〉 エクストラバージンココナッツオイル、好きな果物、好きなグラノラ適宜

〈作り方〉 ①製氷皿に好きなグラノラを3分目くらいまで入れる。 ②細かくカットした果物をグラノラの上に乗せる。 ③ココナッツオイルを注ぎ、冷蔵庫で冷たく固まらせる。 ④冷えて固まったまま、ぱくりと食べる。

 

 

ノースショアに住む友人のお嬢ちゃんは4歳。庭に実ったリリコイを入れたココナッツキューブをかじって「Yummy!」。アイスみたいな口溶けだ。
果物だけ、グラノラだけ、全部ミックスなど自由自在。私はチョコレートになる前の”カカオニブス“をカリッと入れるのも好き。カカオニブスはビタミン、ミネラル、ポリフェノールが豊富だ。

 

 

 

 

奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター


『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。