もちもちとしていてサンドイッチにしてボリューム満点の朝食やランチにも、甘めのトッピングをするとお菓子にもなるベーグル。
バターを使用しないのでカロリーが普通のパンに比べて低めなこともあってか、パン屋さんやカフェでよく見かけるようになりましたよね。
さて、みなさんはベーグルの2大都市がアメリカのNYとカナダのモントリオールだということをご存知でしたでしょうか。
●ベーグル2大都市
NY式のベーグルとモントリオール式のベーグルには作り方や焼き方に違いがあり、味わいも異なります。
ハワイ在住のみなさんがよく見かけているNY式ベーグルはお湯で茹でたベーグルをオーブンで焼きあげます。生地は柔らかく、もっちりとしています。
それと異なり、モントリオール式ベーグルは生地に塩を使用せず、はちみつ入りのお湯で茹でてから、薪を使った窯で焼き上げます。NY式のベーグルと比較すると少し硬めで噛みごたえがあります。
はちみつ入りのお湯で茹でることでモントリオール式ベーグルはほんのりと甘い味わいになります。
●モントリオール式ベーグルといえば 『Fairmount』
老舗でありながらもベーグルショップのトレンドに名を残し続けているのが、1919年モントリオール初のベーグルショップとしてオープンした『Fairmount』です。
ロシア系移民のIsadore Shlafmanさんが開業し、今でもそのままの味で歴史が引き継がれています。
なんとこのベーグルショップはオープンしたときから現在も24時間営業。食べたいと思ったときにいつでも買いに行くことができるのがずっと変わらず愛され続けている理由のひとつです。
夜中にはお客さんが来るのでしょうか?…来るんです。バーやクラブで遊んだ後に立ち寄る若者もいますし、深夜勤務の警察官や看護師が夜勤の休憩時間や朝方に買いにくるそうで、「買いに来てくれる人がいるから」と24時間営業をずっと続けているそう。
●一番人気のベーグルは!?
『Fairmount』のメニューにはプレーンベーグルをはじめ、ガーリック、ブルーベリー、シナモンレーズンなど20以上もの種類があります。
そのなかでも1番人気の商品は『セサミ』! 写真をご覧になるとお分かりいただけると思いますが、ベーグル全体がたっぷりの白ゴマでおおわれています。
このベーグルをゴマがきつね色になるまでトーストで焼くと、とても香り高いベーグルを味わうことができるのが人気の理由。
トッピングなしで食べてもゴマの香りとハチミツのほんのりとした甘さがたまりません。もちろん、クリームチーズとスモークサーモンはテッパンのコンビネーションですし、ピーナッツバターの上にジャムをたっぷり塗って食べるなんて人も。
●『Farimount』のおすすめ
一番人気で定番のセサミはもちろん食べてもらいたいですが、私のおすすめは「シナモンレーズン」。
半分にスライス、トーストしてからうっすらバターを塗って、カナダ産のメープルシロップをたっぷりかけて食べるのが私の毎朝の至福の時。シナモンのスパイスの香りにメープルの優しい甘さがばっちりの組み合わせなのでおすすめですよ。
あなたのお好みのベーグルはモントリオール式? NY式? モントリオールにいらしたときにはぜひ味わってみてください。
MaiTam 19歳の時、留学で初めて来たモントリオールの街に一目惚れ。 それ以来、日本とモントリオールを何度も行き来しています。たくさん食べ歩いて見つけた、ローカル Food Trendをモントリオールの街並みと一緒にご紹介していきます★ |