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日刊サン スタッフのいいもの発見!<めんちゃんこ亭>

Bynikkansan

1月 19, 2018

めんちゃんこは10種類以上の天然素材を使った和風だしスープに絡み合う太麺がおいしさの決め手

 

博多のソウルフードがそのままハワイで味わえる!

至高のオリジナル麺料理「元祖めんちゃんこ」

Writer 佐藤友紀

 

 鱧(はも)ベースの特製スープに、煮込むほどに美味しくなるよう独自開発された中太麺。ちゃんこ鍋、ラーメン、うどん、それぞれの長所を巧みに合わせて創作され、今も少しずつ進化を続けている博多のソウルフード「めんちゃんこ」が、オリジナルの味そのままに、ここオアフ島でも賞味できてしまうのをご存知だろうか。

 「めんちゃんこ亭」ハワイ店は、アラモアナショッピングセンターから徒歩約5分のケアモク通り沿いに、ローカルフード店のような雰囲気でさり気なく佇んでいる。店内に入ると、日本人女性の店長とスタッフが「いらっしゃいませ!」と親しみやすい笑顔で声をかけてくれる。その瞬間、ハワイでありつつも店内は日本の食堂そのものという違和感が心地よい、ここだけの不思議な空間が始まる。

 「元祖めんちゃんこ」のルーツは、今から約40年前、創業者の米濱昭英氏が、親交のあった第53代横綱・琴桜に、稽古場でちゃんこ鍋を振舞われたことだった。当時、「今までになく新しいが、毎日でも食べたくなるような麺料理を作りたい」と考えていた米濱氏は、美味しくて栄養のあるちゃんこ鍋を食べて「これだ!」と閃いたという。

 めんちゃんこ亭で使われている鱧ベースの珍しいスープは、米濱氏が長崎でトンカツ屋を経営していた時、京都出身の料理人が従業員の賄いに鱧の味噌汁を作ったことをきっかけに考案された。誰にでも受け入れられる優しい味であるにも関わらず、きめ細やかで深みのある鱧の味噌汁を味わい、新しい麺料理のベースはこれしかないと考えた。試行錯誤を繰り返して出来上がった特製スープの素「ハモエキス」は、鱧の出汁に魚、肉、野菜の出汁10数種類を合わせたもので、誰が食べても美味しい「鍋あとのスープ」がイメージされている。 煮込んであるのにコシがあり、モチモチ感抜群の中太麺も、米濱氏が独自に開発したもの。中華麺のコシと煮込んだ時のうどん麺の美味しさを合わせ、どこにもないけれども、誰もが美味しいと感じられるオリジナルの麺を創り上げた。スープも麺も、1年に数回見直しが行われ、少しずつ改良されながら、今も進化を続けている。

 「めんちゃんこ亭」ハワイ店では、まずは押さえておきたい「元祖めんちゃんこ」の他、もつの旨味がスープに溶け込んだ「牛もつめんちゃんこ」など、博多っ子に絶大な人気を誇る「めんちゃんこメニュー」そのままの味を提供している。お腹が空いたけれども、何処に行こうか迷ったら、ハワイ在住者はもちろん、ローカルの間でも大人気の「めんちゃんこ亭」に足を運んでみよう。熱々の鉄鍋から立ち昇るハモの香りに、ニラ、キャベツ、豆腐、豚肉、油揚げ、そしてコシのあるモチモチの中太麺。そこにシママース入りの赤柚子胡椒を入れれば、至高の麺料理を味わう準備は万端だ。

 


903 Keeaumoku St. C101A

【営業時間】ランチ:11:00am〜2:30pm ディナー:5:00pm〜10:00pm 

【定休日】火曜

【TEL】(808) 946-1888