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日刊サン スタッフのいいもの発見! Oh! Sozai by KuruKuru

Bynikkansan

6月 16, 2018

特製タレ・ソース・ドレッシング 努力と創意工夫が積み重なった味

 

あれ?! 焼肉丼が店オープン当初よりまた格段と旨くなってる! それを指摘すると、後藤さんは「よく気付いてくれたね」と満面の笑みを浮かべた。後藤哲夫さんは、シェフ歴55年というベテランでありながらも今も「家庭料理」の味を毎日家族と研究しながら店に出すメニューを考えている。人気商品の焼肉丼でさえも「さらに美味しくするには・・」と知恵と工夫を絞り出すことに執念を燃やす。

 

以前は、厚切りのカルビ肉をマリネードして焼いていたが、新たに肉を薄切りにし、高温で一気に焼いて後からタレをかけることで、より一層ご飯に絡みやすく美味しく食べられると気づきそのように変えた。すると、ファンがさらに増え、中には週4日買いに来る人もほどになった。このように料理に対して一切妥協しないのは、その先に食べてくれる人の喜ぶ姿があるから。それこそがお客様に対する礼儀だと思っている。

 

洋食屋さんのデミグラスソースがたっぷり掛かったハンバーグステーキ
甘めのタレをまとったA5ランク牛カルビとごはんはお箸が止まらない

 

安く提供するために、努力してつくるソースやタレ

後藤さんがシェフになってから半世紀以上もの間、絶対にぶれなかった信念は「どうやって美味しいものを安く提供するか」だ。良質の食材を自ら探し、独自の仕入れルートを作ってきた。業者任せにしないのも、安く仕入れて、その分値段を抑えてお客様に還元したいため。

 

ドレッシングやソース、だし、タレなどもすべて自家製で作っているのは、実は「できるだけ安く提供してお客さまに喜んでもらう」ためと言う。サラダのドレッシングだけでも12種類ものオリジナルレシピがあり、中でも人気の人参のものは生の人参をミキサーにかけるところからやっている。

 

 

また、麺類に関しても、素麺、冷麦、うどんも各種の特徴に合わせて全て違うつゆがある。名物の焼き鳥や焼肉のタレも以前にやっていた店の時からのレシピで、多くの人に「焼肉のタレだけ瓶にいれて販売したらどう?」と強く薦められたほど。伝説とも言われた数々のタレやつゆをOh!Sozaiで復活させているのだ。

 

旅先でも気に入った味があると、シェフにすぐに頭を下げてレシピを教えてもらうという。例えば、外国のあるレストランでドレッシングが気に入り、3日連続で通いシェフが根負けして教えてくれたというエピソードも。それをもとにまた後藤さんが自分の舌で確かめながら微調整をしていき、「お客様に食べてもらいたい味」へと完成させている。こんな根っからの料理人である後藤さんの集大成となっているのがOh!Sozaiに出ている数々の家庭料理だ。後藤さんの腕前なら懐石料理風に作ることも可能だが、ここはお母さんが作るような懐かしく気軽に食べられる料理を出す店。だから、お金をかけずに一工夫して美味しくつくる料理を目指している。ちなみに、後藤さん夫婦流焼肉丼の食べ方は、焼肉とキャベツを一緒にして食べるのがお薦め。確かに甘いタレとさっぱりしたキャベツにサクサクした食感が絶妙にマッチ。ぜひこちらもお試しあれ♪

Writer 実紀カバットバット

 


 

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