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前回はITの発展がいかに建築設計に影響を与えたかというお話をしました。今回は、住宅にIT技術をどのような方法で採用できるのかについてご紹介します。

 

スマート家電で快適生活

 

少しずつメジャーになりつつあるスマート家電。ライフスタイルによってはとても便利になる可能性を秘めています。家中の家電をリモコンやスマートフォン1つで操作できるのは、一度慣れてしまうともう戻れないほどに便利です。  私たちに一番馴染みのあるものでいえば、テレビ周辺のリモコンがあげられます。テレビ本体はもちろん、DVDプレイヤーやアンプ、ケーブルテレビなどのリモコンがコーヒーテーブルにところ狭しと並んでいるご家庭もあるかもしれませんが、1つのリモコンに学習させ集約することや、スマートフォンで操作できるようにすることができます。同じく照明やエアコンも同じリモコンで一元管理できると便利なだけでなく、テーブル周りがとてもスッキリします。また、リモコンではなく、音声認識で反応するというものも最近流行りつつありますね。

 

安定したネットワーク環境を構築

 

年々我々の生活にインターネットが不可欠になってきています。仕事だけでなく、学校の宿題、友達とのコミュニケーションもインターネットがないと出来ないというところまできています。

 

ネットワークというとwifiが主流ですが、ルータとの距離が遠かったり、壁などの障害物が原因で思ったようにスピードがでずストレスを感じてしまいます。二階建ての住宅や、平屋であっても1,000sfを超えるようなところでは有線ケーブルを壁の中などに這わせることでルータから離れたところでもネットワークの速度を全く落とさないことが可能です。少し前は当たり前のようにやっていたことなのですが、無線がメジャーとなった現代では少し減少傾向にあります

 

これから新築、改築の計画をされる場合にはどこにネットワークの拠点を作り、家の端までどうやってカバーするのかしっかり考えていかないと、今後益々インターネットに頼る生活になった場合、とても不便を強いられる可能性がありますね。

 

(日刊サン 2018.01.17)

 

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鵜飼 高生 Takao Ugai 建築士・AIA・LEED AP・博士(建築)・家庭塾長 Focus Labo LLC 代表取締役

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明治大学建築学科卒業後、ハワイ大学マノア校で建築の博士号を取得。日米両国での建築設計実務経験がある、経験豊富なハワイ州登録建築士。