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住居の一部を賃貸できる制度(ADU) について①

できることなら不動産投資がしてみたいと思う方は多いかと思います。例えば、カカアコの新築コンドミニアムを投資目的で購入するのはハードルが高いですが、すでに所有している持ち家を活用し、その一部で賃貸収入を得ることができます。今回はその制度であるADU(Additional Dwelling Unit)についてご紹介致します。

 

敷地面積が3,500 sqft以上であれば可能  

細かな規定はありますが、通常ADUは敷地面積が3,500 sqft以上であれば最大400 sqftまで、5,000 sqft以上であれば800 sqftまで、新たに追加の部屋を増築することができます。800 sqftもあれば楽々と2 Bedroomの部屋は作れます。ご自宅のエリアにもよりますが、かなりの副収入となるのは間違いないでしょう。

 

オハナとは違う  

昔からハワイではオハナという制度があります。一つの敷地に対して、二つの家を建設することができる制度ですが、これは二世帯住宅のみを想定しており、地主と血縁関係のある人のみ居住することが許されています。その他、一軒家の一部屋だけを貸し出したりすることは違法となりますので十分ご注意下さい。家を丸ごと貸し出すか、ADUの許可を得て貸すかしか現在の法律では認められていません。

 

大規模な工事は不要  

現在必要十分な家の広さがあれば、ADUとして敷地内に別途家を建設する必要はありません。もちろん、プライバシーの問題からも、離れである方が賃貸としては魅力的かと思いますが、予算や敷地面積の都合上難しい場合もあるでしょう。現在の家を改築をし、新たに玄関やキッチンを作り、母屋との間仕切りを用意するだけでADUとして成立するケースも非常に多いです。敷地に余裕がある場合や、使っていない部屋がある方は、一度建築士にご相談されてみてはいかがでしょうか。

 

鵜飼 高生 Takao Ugai 建築士・AIA・LEED AP・博士(建築)・家庭塾長 Focus Labo LLC 代表取締役

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明治大学建築学科卒業後、ハワイ大学マノア校で建築の博士号を取得。日米両国での建築設計実務経験がある、経験豊富なハワイ州登録建築士。