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今回はハワイでオフィスを開こうとする方への注意点をご紹介させて頂きます。建築的にはどのような業種のオフィスであれ、対して違いはありません。人が寝泊まりしたり、料理を作ったり、何か物を売ったり、危険物を保管したりする等特別な用途ではなく、一般的なイメージのオフィスであれば通常同じカテゴリーに分類されます。レストランや住宅に比べてそれほど注意点は少ないのですが、それでも気をつけるべき点がいくつかありますので、お考えの方はご参考にして頂ければと思います。

 

オフィスを開ける地域は決まっている  

オフィスはどこにでも開けるものではありません。住宅街に開くことはできず、オフィスが開設可能なゾーニング(用途別区分け)の区域でなければいけません。それほど厳しい制限ではなく、ワイキキ等の観光地や、カカアコ等の工業地域でも可能です。閑静な住宅街でなければほぼ大丈夫ですが、決める前に予め建築士に相談することをお勧めします。

 

建築許可は必要  

オフィスの簡単な工事であっても、9割以上の場合は建築許可が必要となってきます。具体的には、工費が$500を超えるような場合、もしくは電気工事を含む場合は建築許可を申請しないと、工事の途中で止められたり、リース終了後撤去の際に困ることになる可能性がありますのでご注意下さい。

 

一番の注意点はシンク  

ある程度の大きさのオフィスになると、休憩室等にシンクが必要となってくると思います。シンクの水道の下水は重力にのみよって流れていくため、大本の下水管まで傾斜をつける必要があります。よって、下水管までの距離が遠い場合、物理的に設置することが難しくなります。ポンプをつけることで加圧する方法もあるのですが、大がかりになるためあまり現実的ではありません。その他のオフィスのレイアウトは自由ですので、まずはシンクが必要なエリアから考えていくことが大切でしょう。場所に目星がつきましたら、ご希望のオフィスが実現可能かどうかまずご相談頂ければと思います。

 

 

 

鵜飼 高生 Takao Ugai 建築士・AIA・LEED AP・博士(建築)・家庭塾長 Focus Labo LLC 代表取締役

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明治大学建築学科卒業後、ハワイ大学マノア校で建築の博士号を取得。日米両国での建築設計実務経験がある、経験豊富なハワイ州登録建築士。