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日本は、夏本番!各地で花火大会や夏祭りが開催され、浴衣の女性を見かける機会が多くなってきました。彩りの日本の夏、いいですね〜!  

さて、1カ月と少しの日本滞在を終え、私はまた明日からNYへと移動します。  

 

短い間でしたが、日本滞在中は様々な場所へと行きました。先週は、名古屋での個展の後、翌日に伊勢神宮へとお参りに行くことができました。35度を超える炎天下の中、夏休みの家族連れで駐車場は1時間半待ちのサインが出ている所まであるほど、大勢の人々がお参りに来られていました。  

外宮をお参りし内宮へ。鳥居をくぐった瞬間から空気が一瞬にして凛とした感じがしました。ギッシ、ギッシと音のする砂利道を歩きながら、静かにゆっくりと本宮へと向かいました。一歩ずつ前へと進みながら、今、こうして生かされていることに感謝の気持ちがとどめなく湧いてきて、有り難い気持ちでいっぱいになりました。  

あっという間の日本滞在1ヶ月でしたが、自分の生まれ故郷である日本に帰り、家族や友人たちと再会し、日本の自然に囲まれ、心が安らぎ、エネルギーをたくさん充電できたように思います。自分の国を離れると、いい所が客観的に見える。日本を離れる度にもっともっと日本のことを深く好きになっていっているなぁ〜。  

 

ここ数年、1年の半分以上をハワイで過ごしていたライフスタイルが少しずつ変わり、去年の暮れ頃からアダムのアートビジネスの関係で、NYへとシフトが始まりました。ハワイが大好きな私たちは、いつでもハワイに帰れるよう、心の準備は万端ですが、明日からは、またしばらく主人の実家のあるNYマンハッタンでの生活がスタートします。  

アーティストとして、世界のアートの中心で活動ができることは、最高にエキサイティングなことです。  

NYでは、チャレンジもたくさんですが、その分、あり得ないようなことが、本当びっくりするようなことがすんなり起きます。夢を叶えるために世界中からNYに人が集まる。NYはまさに、夢を叶えることのできる街なのでしょう。  

 

明日からの出発に向けて、92歳になる私のおばあちゃんが手作りカレーを振る舞ってくれました。もう、あまりよく見えない目で一生懸命に野菜を切っている姿をみて、たまらない気持ちになりました。ありがとう、おばあちゃん。ご先祖皆さんの命のリレーを経て、私は今、生かされている。

生かされている限り、いつまでもチャレンジできる、そして成長できる自分でありたいな。祖母の愛情いっぱい詰まったカレーを頬張りながら、昔、あの頃には想像もつかなかったような家族団らんの幸せな出発前夜を迎えています。

 

 

(日刊サン  2016/8/8)

 

大森 千寿
香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。

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