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先月、アダムがジャージーシティーにあるMana Contemporaryという巨大アート施設の中にアトリエを構えました。アートの仕事がNYにも広がり、ハワイに続き、NY周辺でもアトリエを探さないといけないな〜と考えていた矢先、人を介してこの施設を紹介頂きました。奇跡みたいな偶然が重なり「こんなアトリエが必要だ」と考えていた、それ以上の素晴らしい環境が手に入ったのです。

あまりにも速いスピードで欲しいもの、いやそれ以上のものが手に入りびっくり!しかも、必死で探した訳ではなく、たまたま、人に話したら(しかも初対面)偶然が繋がっていったのです。  

このMana Contemporary 周辺には、リトルインディアなるぬ、大きなインド街が広がっています。100を越えるインディアンレストラン、インドのスーパー。街を歩いていると、インドの言語があちこちで飛び交い、スパイスの香りが漂う中、右も左もインド系の方達ばかり。まるで、インドに迷い込んだような気分になります。  

毎日この街を通り、アトリエに通っています。インドの異文化を体験できるこの時間が、最近の私のお気に入りです。  

 

そんな中、またまたシンクロニシティが起きました。NYに滞在中、ハワイでもやっているヨガを再開したいと思い、マンハッタンの家の近所のヨガスタジオを色々と回りました。しかし、なかなかしっくりとくる教室に巡り会えず、そして、探すのをやめました。

「せっかくだから、一度はインドの先生からヨガを習ってみたいな〜。そしてインド人のお友達も欲しいな〜」学生時代に遠藤周作さんの小説「深い河」を読んで以来、インドに強い憧れを持っている私は、そんな思いがふと、頭を過りました。  

それから、数日後。たまたま、インド街の道端で話をした、インド人女性がなんと、ヨガの先生だったのです! 今では仕事の前に毎朝、そのインド人の先生からヨガを習い、頭も心もスッキリ! その上、生徒さんは私以外、みんなインド系の人々。そうです、有り難いことに、願った通り、インド人のお友達もできました。  

 

ふと思っただけのことが、こうやって現実になる。気づかないような小さな出来事を含めると、私たちの身のまわりには偶然みたいで決して偶然でない「引き寄せ」みたいな出来事が、実は、た〜くさん起きているんでしょうね。

「人生で一度きりの今日。本当に起きて欲しいことにフォーカスして、思いっきり、エンジョイしようね!」  

インド人の新しい友人達と、ヨガのレッスン終了後にそんな話をして、また、今日も新たな一日をスタートできることに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

つづく

 

 

 

 

(日刊サン  2016/6/20)

 

大森 千寿
香川県生まれ。一人っ子。8才の時に韓国ホームステイを経験。12才の夏休みはオレゴン州にホームステイ。16才でオレゴン州のハイスクールに1年間留学。2003年自分探しで訪れたNYで運命の人と出逢い国際結婚。2010年ハワイにホテルコンドミニアムを購入したことがきっかけとなり、ハワイで過ごす時間が増える。現在はアーティストで夫のアダムウェストンのマネージメントをしながらハワイ、NY、日本を拠点に活動中。

www.chizuomori.com