ハワイの教育コラム|カリスマ音楽教師リネー先生の人生が決まる!? 大切な幼児教育
Vol.3
アロハ~!
前号では、胎教で聴かせていたバイオリン協奏曲を、その子が3歳になった時初めてバイオリンを手渡すと、習った事もないその曲をいきなり一人で弾いてしまったスーパーキッズの話をしました。毎日お母さんがかけてくれていたCDで、その子は自然に絶対音感も身についたという実例があります。
通常、赤ちゃんは喋れないから「教えても無駄だわ」と言って諦めて放っておかないですよね? まだ喋れないうちから、「ママですよ~!」「パパどこですか~?」とか毎日顔を見る度に話しかけますよね? その繰り返しで言葉を覚えていきますね。日本語の他にも英語でも話しかけたり、英語の学校に行かせたりすれば、程なくして英語も身についてしまいますね。今やバイリンガルやトゥリリンガルなんて、そんなに珍しくなくなってきました。
私達音楽の達人も、小さい頃から毎日ピアノを弾いたり、ソルフェージュを歌ったりしていたものだから、自然と絶対音感がついています。絶対音感ってパッと一回聴いただけで音程がドレミでわかってしまう能力です。完璧に近い絶対音感から、曖昧な絶対音感の持ち主までいますが、ほとんどの絶対音感の持ち主は、それを最大限フルに生かして人生を楽しんでいます!
テレビや映画で一回聴いた曲でも、同じ調子で歌えたり、楽器で弾けたり、しかもそれを違うキーに移調できたり、転調させたり。聴いた曲を楽譜に起こすのもお茶の子さいさい! 毎日の生活音もドレミで聴こえる時もありますが、楽しいですよ! それが邪魔になって苦しいなんて聞いたこともあるけれど、それはごく稀なケースです。ぜひ第2外国語、第3外国語を習うように絶対音感も身につけてしまいましょう!でも実は絶対音感を取得できる年齢には上限があるということなんです。とっても残念な事実ですが、7歳を過ぎてから訓練を始めてももう遅い…(涙)。なのであなたの周りに、もし小さいお子さんがいたら「早く習わせてあげて下さい!」とお勧めして欲しいです。
以前はよく「ピアノ習わせたいんですけど6歳頃まで待った方が良いですか?」とか「うちの子まだ4歳なんですが早過ぎますよね?」とか問い合わせがありましたが、そんなこと心配している間に期限が切れてしまうのです。生まれたての赤ちゃんから是非通っていただきたいです。
音楽の達人の手にかかると不思議なくらい見事に、一人ひとりの才能を引き出すことができます。音感も、リズム感も、譜を読んだり書いたりする力や、演奏する能力も瞬く間に伸びていきます。子供はみんな天才! 後はどうやって親御さんと私達がその才能を見つけて育てていくかにかかっています。
ここで「私達音楽の達人の手にかかると」と言わせてもらったのには訳があって、才能を引き出すには、ただ単に楽器を買って与えておけば良いのでなく、また、ただ単に音楽を流しておけば良いのでなく、個人にあった教え方というのがあります。それを見極めて正しい方法で教えていく。それが「達人の技!」と言われるものなんです。
さて次号では具体的にどうやって子供達の才能を引き出して伸ばしていくかの、その「達人技」の数々をご紹介していきますね!
著者プロフィール:レネーリエてるや Renee Rie Teruya『カリスマ教師、リネー先生』ことRenee’s Music Studioのオーナー・音楽教師。東京出身。国立音楽大学附属音楽中学校、同高校、同大学卒業。30年以上前にハワイへ移住、二人の女児の母。 アメリカ国内外の著名音楽大学への合格者、大きな世界コンクールでの優勝者等も多数輩出させている。同時に、赤ちゃんからシニアまで幅広い世代の人に 『音楽の素晴らしさ』と『愛と優しさ』をも伝える。 https://archive.nikkansan.net/learning/reneesmusicstudio/ |