ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
Vol.9 子供と一緒に過ごすマインドフルネスな時間
小学4年生になる私の娘は、スクールの活動に非常に積極的で、色々なプログラムに参加しています。4年生になってからJPO(Junior Police Officer Program)のメンバーになり、生徒の登下校時に、JPOメンバーで国旗、州旗の上げ下ろし、スクールのゲートで交通安全を確認しながら子ども達や家族が安全に出入りできるよう誘導しています。生徒会・ライトハウスのメンバーとして意見を出し合って学校をよくする活動をしたり、仲良しのお友達と一緒にスピーチコンテストに出たりとさまざまなことに興味を持ち、学校生活を送っています。学外では、週に2、3回ダンススクールに通い、発表会もよくあり、常に全力投球な娘にパワーをもらっています。私も仕事やプライベートのスケジュール調整をしながら、色々な面でバランスをとるようにしています。できる限り、日々の出来事をお互いにゆっくり聞き合って、いつまでもオープンに話せる親子関係を築きたいと思っています。
このコラムのタイトル、「Mindfulness in Education」にある「マインドフルネス」には、「気づき、心を今この瞬間に向けること」という意味があります。今日は、親として私ができる限り意識して心がけていることをシェアします。
●スクールで宿題として出される「読書」は、「読まないといけない」ではなく、「本を読みたい」と楽しさに気づけるように親も一緒に読書の習慣をつける。この時間を家族の“BOOK CLUB”の時間として、一緒に本を読む時間にしています。本の内容や感想をシェアし、次に読みたい本の話をすると想像力が掻き立てられてお互いにワクワクします。親が携帯電話やパソコンを見ながら、子どもにだけ本を読ませても“宿題”としか感じなくなりますよね。
●スクール行事や習い事など、日々盛り沢山なので、子どもは9時までには就寝。家でゆっくり時間が取れず、朝起きてすぐに学校に行くようでは、1日がバタバタに。我が家では、毎朝5時30分に目覚ましをセットし、余裕を持って1日を迎えています。朝のフリータイムに娘は本を読んだり本を書いたり、ゆっくり身支度をしながらリラックス。私は20分でも瞑想やヨガでエネルギーを整えて1日の準備をします。洗濯も仕事から帰ってからするより、早朝に切り替えてからは清々しいです。
●たくさんハグをして“I love you!”を伝える。ポジティブな声かけを常に行い、やりたいことはできる限りさせる、聞く、理解しようとする。ホッとする場所を提供する。クオリティのある時間を一緒に過ごす。親子二人だけの時間を作る。オープンに何でも話せる環境を作る。家庭環境はとても大切です。
家庭環境が整っていないと、子どもも親子関係も不安定になります。私も日々奮闘することもありますが、理想の母親像を思い浮かべる時
に、自分の母を思い出します。キャリアを積んでいるママではなく、家に帰るといつも優しく「おかえり」と迎え、ホッとさせてくれるお母さん。心に余裕があるお母さんを思い出すと、「頑張っている」自分の肩がストンと楽になります。読者のみなさんも心がスッと軽くなっていただけたらとても嬉しいです。
では、See you next time!
著者プロフィール:カヨコ・パーキンス Kayoko Perkinsハワイ在住11年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。 |