ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
Vol.6 学校変革プログラムから学ぶ日常生活を豊かにするヒント
今回は、教育機関で注目されている「The Leader in Me リーダー・イン・ミー」を紹介します。これは、『七つの習慣(The 7 Habits of Highly Effective People)』の著書であるスティーブン・R・コヴィーさんが設立したフランクリン・コヴィー社の学校変革プログラム・リーダーシップ教育です。現在、全世界32カ国2000校の教育機関で採用されているとても注目されているプログラムで、日本では2014年に千葉県の小学校で初めて導入され、その後も、導入する学校がどんどん増えているようです。
娘が通う私が日本語とキッズヨガを教えている小学校でも、このプログラムを取り入れています。これによって子ども達の意欲、自信などが明らかに変わりました。今回は、この『七つの習慣』についてと、日常生活においてどのように取り入れていくことができるのかを紹介していきます。
《7つの習慣》
その1…Be proactive
(自発的・積極的に行動する)
その2…Begin With the End in Mind
(目的やゴールを考えてそれに向かって計画を立てて行動する)
その3…Put First Things First
(まず、今何をするべきか、しないといけないことをまず行ってから、他にしたいことをする)
その4…Think Win-Win
(自分だけが優者になるのではなく皆が平等に、お互いにとっていい結果に繋がるように考える)
その5…Seek First to Understand. Then to Be Understood
(しっかり聞いて理解しようと努めることで、理解してもらうことができる。途中まで聞いてわかったつもりで話を遮ったり、自分の話ばかりを聞いてもらうことにならないように。聞き上手になることは理解し合うために大切なこと)
その6…Synergize
(チームワーク、皆で協力する、協調性を養う)
その7…Sharpen the Saw
(食事、エクササイズ、睡眠、家族や友人とのリラックスタイムをとるなど、心、体をしっかりケアすること)
さらに、最近加わった8つ目の習慣があります。
その8…Find your voice
(自分の心の声を聴く-- 内なる才能に気づく。表現する。組織の中でそれをすることで周りをインスパイアし、ポジティブな影響を与え、大きな達成に繋がる)
娘の学校でこれが導入されてから、家での会話でもこの7つの習慣がよく出てきます。宿題や片付けなどを終わらせてから遊んだりテレビを見る(Put First Things First)。話を遮らないでしっかり聞く(Seek First to Understand. Then to Be Understood)。気づかないうちに「それ知ってる!」と思ったり、相手が言おうとしていることを推測して先回りして、自分の意見を言ったりする癖はよくありますよね。相手が子どもでも、大人でも話をきちんと最後まで聞き、相手を理解しようとすることで、人間関係も良くなります。子どもだけでなく、誰にでも実践できるこの「7つの習慣」を日常生活に入れてみませんか?
See you next time!
著者プロフィール:カヨコ・パーキンス Kayoko Perkinsハワイ在住11年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。 |