ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
Vol.19 自分自身と向き合う時間の大切さ
ALOHA! 2019年もあと約2ヶ月となりました。 この1年はどのような年でしょうか?私にとっては、今の自分を見つめ直しリセットする1年となっています。
ものだけでなく、色々なことに対して必要なもの、もう必要でないものの断捨離をし、エネルギーを入れ替え、新しい自分とビジョンを見つめるように過ごしています。 先日、日本で夢やビジョンを描くヨガのワークショップを行いました。
瞑想をし、エネルギーを整え、しっかり地に足をつけるポーズをしながら呼吸で気を整えていき、血液を循環させることで脳をすっきりさせます。
その過程を終えて、心身すっきりした状態で瞑想し、心の声に耳を傾け、ジャッジすることなく、夢やビジョン、したいことを書きだしていきます。“ジャッジしない”というのは、「こんなこと絶対できない。不可能だろう」とか「したいけど、お金がない」とか、「周りに反対される」などの不安や疑問を一切なしにして「私は何がしたいか」「私が幸せを感じるのはどんな瞬間なのか」ということを書き出していきます。
このワークショップには私の母も小学5年生の娘も参加しました。ヨガをしていてよかったなと思うのは、年齢関係なく、家族みんなで一緒にヨガができることです。
真っ白な紙を前に、それぞれが自分と向き合う時間を過ごし、思い思いに夢やビジョンを書いていきました。絵を描く人、リストを作る人など、それぞれの方法で、描く夢に対して今からできることを考えていきます。
娘はブロードウェーのダンサーになりたいという夢を強く持っており、その夢を実現するために日々ダンスの練習に励んでいます。私は、娘と一緒に世界旅行をしたいという夢を持っています。
世界地図を壁に貼って、行きたい国や行った国をマークしたり、行きたい国のガイドブックを買って読んだりと一緒にワクワクする時間を増やすようにしています。将来の夢や、世界旅行といった大きな夢だけでなく、日常的なことでも、「どんな日常生活を送りたいか」「どんな家庭を持ちたいか」「どんな趣味をもっとしたいか、始めたいか」など、どんどん具体的に自問自答していくと、「私はこんな風に想っているんだ」と気づきます。
友達や家族と過ごしたり話したり、相談したりという時間があるのと同じくらい自分に向き合う、自分の声を聴く時間を持つことはとても大切です。
このコラムやヨガクラスを通して伝えている日々の気づきや大切なことは、私もみなさんと同じように人生の生徒として課題にしていて、日々、意識して実践するように心がけています。頭でわかっていてもなかなか実践できないこともたくさんあります。
葛藤することもしばしば、そんな時は忙しすぎる生活になっている時が多いので、スケジュールを再確認してスローダウン。家で快適に過ごす空間を作り、リラックスタイムを増やすようにしています。
ハロウィン、サンクスギビング、クリスマスとホリデーシーズンに突入しますが、自分自身への最高のギフト、自分時間を作り2020年を迎える準備ができれば、きっと新年キラキラしたエネルギーでスタートすることができると思います。
Kayoko Perkins
ハワイ在住12年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。
(日刊サン 2019.10.24)