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アメリカで働いている私達はソーシャル・セキュリティタックスを払っています。  

この税金を10年以上支払った人は、65歳になるとメディケア(シニア医療保険)のパートA(入院)を無料で受け取ることができますが、呼び寄せや抽選で永住権の当たった方で、アメリカで働いたことがない方は月額$413の保険料を支払わなくてはなりません。  

この税金は私達にとって大変高いものですが、どんな保障があるかご存知ですか?

 

①私達が一般に考えつくのは年金(SOCIAL SECURITY BENEFIT)です。皆さんがいつ受け取りを開始するか慎重に決めなくてはなりません。  

62歳から70歳の間で受け取れますが、FULL RETIREMENT AGEというのが生まれた年により決められていますので、その前に受け取れば減らされ、70歳まで待てば増えます。  

62歳で受け取るのと70歳で受け取るのでは大きな差があり、一生涯続きますので、自分の健康状態と相談しながら、お決めください。

 

②65歳前に交通事故で障害者になったりした場合に保障されます。脳梗塞や癌など大病をして、仕事に復帰できない場合も、障害者のための保障(DISABILITY BENEFIT)を受けることができます。審査には数か月かかるようですが、一旦認められると、その後のチェックはどのようにされているのか疑わしい部分もあるようです。

 

③夫婦のどちらかが亡くなった場合、残された家族への保障(SURVIVORS BENEFITS)があります。  もしご主人に万が一の事が起きた場合、残された配偶者が60歳になれば、ベネフィットを受けることができます。しかし60歳前ですと、その時期を待たなくてはなりませんので、一般の皆さんは少なくとも60歳までの保障がある生命保険に加入することをお勧めします。  

30代の若いカップルでしたら、$1,000,000の定期保険(掛け捨てタイプ)でも、保険料は大した額ではありません。35歳の健康体の男性の保険料は月$68.98、女性は月$58.23です。  

 

私達は高い税金を払っていますが、この様なことが起きた時は助けられますので、ありがたいことです。

 

(日刊サン 2017/6/16 )

 

横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

シニア医療保険スペシャリスト 問合せ先:[email protected]