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ハワイ在住者のためのライフプランのお話【長期介護保険とは どんな保険でしょうか】

日常の生活動作に問題が起きたり、認知障害が発生したときに介護費用を保障する保険です。日常の動作とはADL (ACTIVITIES OF DAILY LIVING)に不自由さが生じることです。  

 

今までできていた動作がストロークを起こしたり、事故で思うように体が動かなくなることがあり、以下の6項目のうち2~3項目の動作に不自由が生じると介護が必要になります。

●入浴(浴槽やシャワー室へ出入りができ、体を洗う事ができる)

●衣服の着脱(洋服を着たり、脱いだりすることができる)

●トイレ(トイレへ行って、排泄の始末ができる)

●移乗(ベットから車椅子への乗り移りができる)

●排泄コントロール(尿意や便意を自覚し、排泄を調整できる)

●食事(自分で食事が取れる)  

 

長期介護保険のサービスの必要性はだれにでもあり、介護というと高齢者に対するサービスと考えがちですが、若い方でも突然の事故やリューマチ、パーキンソン病、アルツハイマー病などになった方は可能性が高く、長生きすればするほど、必要となるでしょう。火災保険や車の保険などに比べると利用する確立はかなり高いはずです。一般の方はMEDICAREから介護費用給付があると勘違いしているケースが多いのですが、MEDICAREは医療について給付するもので、長期のケアを必要とする介護は基本的に給付されません。

 

給付金を受け取る方法には二つのタイプがあります。

●定額払い 

●実損払い  

 

長期介護保険は、使うかどうかわからいないのに保険料を支払うのはもったいないと考えている方が多かったのですが、今では生命保険に特約として長期介護を加えることができます。 生命保険のみの場合、亡くなるまでに色々な介護費用が発生したら、貯蓄を切り崩さなくてはなりません。生命保険に特約として長期介護が付いていれば、介護が必要になったときは生命保険の保障額から前借ができますし、介護が必要ない場合は受取人に100%保障額を渡すことができます。家族に迷惑をかけたくない方はシニアになる前に是非ご検討ください。

 

 


横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

 

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]


 

 

 

(日刊サン 2019.08.23)