アメリカのリタイヤメントプランとは老後のプランのことです。老後の資金は自主的にスタートしないと誰も助けてくれませんので、税法上の優遇措置をうまく利用して、会社からの401Kと個人で加入するIRAを積極的にしてください。会社を退職した時、どの様な生活ができるか考えたことがありますか? 会社を退職するということは今までの給料が全くなくなり、生活することになります。
多くの方は社会保障(SOCIAL SECURITY)が62歳から70歳の間に受け取ることができます。どの位の社会保障を受け取れるか調べたことはありますか? 同年齢の友達が62歳で社会保障を受け取り始めたので、私も一緒になんて簡単に考えて受取開始をすると損することがあります。社会保障を受け取るには最低10年働かなくてはなりませんが、働いている期間の35年を基準として、計算され、35年に満たない場合、受取額が少なくなりますので、気を付けてください。
それでは一体皆さんはどの位の社会保障を受け取っているのか見てみましょう。2019年の社会保障を満年齢で受け取れる最高額は$2,861位で、平均は$1,461位です。今まで受け取っていたお給料とこれから受け取れる額を比較すると、どうでしょうか? この足りない分を老後のプランで埋めなくてはなりませんが、老後の対策をしていない方は手元にある預貯金から切り崩すことになります。ご夫婦の二人分の社会保障が受け取れる時は助かりますが、将来一人になったことを考えると今までのような生活を維持するのは大変です。
1943年~1954年の間に生まれた方は満年齢の受取額が$1,000の場合、62歳で受取開始すると、25%減り、$750になります。70歳まで待つと、年8%増えますので、受取開始の時期は慎重に決めたいものです。アメリカには日本のような企業年金や退職金はありませんので、まだスタートしていない方は401Kと同時に個人で始めるIRAなどで一日も早く始めてください。IRAの場合2019年は$7,000まで入れられますので、専門家から日本語でしっかり説明を受け、理解した上でご検討ください。
横江和子 親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト 問合せ先:[email protected]
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(日刊サン 2019.04.19)