メディケアは大きく分けると、パートA、パートB、パート C及びパートDの4つに分けられます。 政府が運営するメディケアのカードにはパートAとパートBの2種類があります。パートAは入院、リハビリセンター、ホスピス、在宅医療サービスなどがカバーされます。 アメリカに10年以上働いて、税金を納めていれば、パートAは無料ですが、働いた事のない方は月額の保険料は$437(2019年)かかります。
パートBはドクタービジット、予防の為のサービス、車椅子や酸素ボンベ、日帰りの手術などがカバーされ、収入により保険料が決められますが、一般の方の月額の保険料は$135.50(2019年)になっています。年収の多い方の月額の保険料は$460.50までとなっています。
65歳のお誕生日の3ヵ月位前にメディケアのカードがご自宅に送られて来るのでしょうか?
●パートAとパート Bの両方が送られる。
●何も送られない。
65歳までに社会保障給付金を受け取っている方にはパートAとパートBが付いているカードが通常自宅に郵送されます。 社会保障給付金を受取っていない方はカードが来ないので、自己申請をしなくてはなりません。その場合、パートAのみ申請するか、パートAとパートBの両方を申請するか決めなくてはなりません。会社の規模が20名以下の場合、パートBの申請が必要かどうか、会社のアドミニストレーターやメディケアの事務所にお尋ねください。
65歳の時点でパートAだけの方は、退職してグループの医療保険がなくなる3ヶ月前にパートBを申請して、退職するまでに政府が運営するメディケアのパートAとパートBの両方を揃える必要があります。このカードが届きましたら、そのままにしていると薬のペナルティがかかりますので、専門家からきちっと説明を受けて、保険会社が運営する薬付きプランに加入する手続きをしてください。
抽選で永住権が当たった方や、呼び寄せで永住権を持っていて健康保険を持たずにアメリカで暮らしている方がいますが、大変危険です。税金を今まで支払っていないので、保険料は高いです。医療費が原因で、自己破産になる方もいます。
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]
(日刊サン 2019.05.17)