メディケアは米国政府により提供される最大の医療保険プログラムで、大きくパートA、パートB、パートC及びパートDの4つに分かれています。 パートA(医療提供者―米国政府) 病院や高度看護施設に入院したり、在宅介護、ホスピスケアなどの医療費をカバーするもので、65歳以上のアメリカ市民或いはアメリカに5年以上滞在していて10年以上働いて税金を納めている永住権保持者は基本的に無料でもらえます。
しかし、抽選や呼び寄せで永住権を取得した方で、アメリカで働いたことのない方でも、毎月保険料を支払えば、パートAを受け取ることが出来ます。65歳未満でも24カ月以上の障害者給付を受けていたり、特定の条件を満たすと、加入資格が得られます。 パートB(医療提供者―米国政府) お医者様にかかった際の診察料、検査や外来治療の保険で、パートAがカバーしない医療も補償するだけでなく、予防医療の一部もカバーされます。保険料は収入によって、異なり、$134.00~$428.60(2018年)です。
ソーシャルセキュリティーを受け取っている方は、収入から差し引かれますが、まだ受け取っていない方は請求書が送られてきます。色々なお支払い方法がありますので、手続きの際、お尋ねください。 パートC(医療提供者―保険会社) 別名メディケア・アドバンテージと呼ばれています。パートAとパートBの両方を持っていないと加入資格がありませんが、政府の認可を得て保険会社が提供しているプランです。パートAとパートBの他にパートDの処方箋薬までカバーするプランがあります。
タイプとしてはPPOやHMOなどがあるので、どのプランがご自分に合っているかご確認ください。 パートD(医療提供者―保険会社) 2006年メディケアに追加された処方箋薬のための保険。 以下、メディケアの加入例ですので、参考にしてください。 ●パートA+パートB+パートD ●パートA+パートB+パートD+メディケアサプルメント保険 ●パートC メディケアのパートAとパートBだけで、薬のカバレッジのない方は、通常はペナルティーがかかりますので、お気をつけください。
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]
(日刊サン 2018.09.14)