ソーシャルセキュリティベネフィット(Social Security Benefit)とは社会保障給付金のことです。 私達は62歳から70歳の間に申請することができます。現在ではなんと毎日10,000人の方がシニアの仲間入りをされています。社会保障は退職者のみを対象としているのではなく、障害者、残された家族の遺族など色々な援助を提供しています。
若い時にはありがたみを感じませんでしたが、万が一の事があった時には大変助かります。残された配偶者は60歳になると遺族年金を申請できますので、せめて60歳までは生命保険で補うことをお勧めします。経済的に苦しければ、掛け捨てタイプの定期保険で、60歳までの保障にしておけば、保険料は安いので安心です。
皆さんの社会保障給付金はどの位でしょうか? 35年の勤務をしていなければ、あまり期待できない額でしょう。参考までに2019年の平均は$1,461で最高は$2,861となっています。現役でお仕事をしている間に401K, IRAやROTH IRAを利用して、しっかり老後の対策をしておかないと、退職できず、一生現役ということになります。知人で80歳過ぎまでフルタイマーでお仕事を続け、70歳で社会保障給付金を申請した方はさぞかし多くの額を受け取っているだろうと皆思っていましたが、あけてみると皆と大きな差はありませんでした。その理由はアメリカでは35年がベースになっていますので、受取が開始するまでに35年に達していないと、足りない年数はゼロになってしまいます。
まだ受け取っていない方は今後の参考にしてください。何も考えずに軽い気持ちで受け取りを開始すると一生で大きな差が生じます。またすでに受け取っている方でも1年が経っていなければ、手続きをストップすることもできます。アメリカは結婚10年以上していれば、離婚した後、再婚をしなければ、元配偶者の半分を受け取ることができます。
社会保障給付金は退職後の収入としてありがたいことですが、実際生活の半分にもなりません。あなたは残りの足りない分をどこから工面しますか?
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]
(日刊サン 2019.05.03)