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ハワイ在住者のためのライフプランのお話【アメリカの年金について】

アメリカでは年金の受給資格を得るには10年間働かなくてはなりません。10年に満たないと、今までSocial Security Taxを支払って来ても年金を受け取れませんし、Medicareを受け取ることもできませんので、10年はがんばらなくてはなりません。つまり40クレジット(10年)以上が必要となります。  

 

老齢年金及び配偶者が受け取る家族年金は62歳から受け取れますが、70歳まで延期することもできます。配偶者が亡くなった場合、遺族に対して、60歳以上であれば、遺族年金があります。その他に死亡一時金制度があるので、請求ができますが、若くして万が一のことが起き、配偶者が60歳になっていないと、たちまち生活に困りますので、貯蓄のない方にはファミリープロテクションとして生命保険が役に立ちます。掛け捨てタイプの定期保険は保険料が安いので、検討してみてはいかがでしょうか。  

 

元配偶者の場合、10年以上婚姻期間があり、再婚をしないで、60歳以上であれば受け取る資格があるので、婚姻期間の10年はすべてにおいて、大変重要なようです。私はベビーブーマーの時期に生まれましたので、満額受給できる年齢は66歳です。それでは62歳で受け取りを開始したほうが良いのか或いは66歳か70歳か皆さんはどのように計画を立てていますか?  

 

年金は当てにならないと考えている方は多いと思います。老後はこれだけに頼っていたら、生活ができないのは皆さんご存知でしょうけど、たいした額でなくても、生きている限りもらえるものですから、計画を立て、できるだけたくさんもらえるようにしたいものです。  身近な友達が62歳で受け取りを開始しているので、私も同じようにという考え方はどうでしょうか。皆さんがアメリカに来て、何年間働いてきたかによりますので、35年間は働いていないと、35年に満たない年数の収入はゼロとみなされますので、ご注意ください。

 

 

 


横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

 

シニア医療保険スペシャリスト

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(日刊サン 2018.08.31)