3Qを使った意思決定
こんにちは。メアリーです。9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。今日は3Q(IQ・EQ・CQ)を使ったゴール設定についてお話しします。
人生を左右する重大なゴール設定をするタイミングは幾度か訪れますね。大人であれば起業、高校生だと進学先など、自分で何かを決めるということは責任も伴い、相当のエネルギーを使います。
ゴール設定とは一般的に冷静で論理的な人の方が有利だと思われるかも知れませんが、必ずしもそうとは限りません。きちんとしたゴール、すなわち「自分のためになる目標」を設定するには感情的なインプットが実は重要です。ポジティブで強い感情によって突き動かされることにより、ひらめきや直感がクリエイティブな結果へと導いてくれます。
反対に、ネガティブな気持ちでゴール設定を行うと結果は芳しくないものに。人間の脳は強い不安を感じたり自信をなくしてしまった時、正確な判断ができなくなります。脳が思考を止めてしまい一気にサバイバルモード(守り)に入るため、自分に有利な最良の判断はせずに最低限の身の保証が約束される方向へと思考が進んでいきます。
人間の心は『正』よりも「負」の影響をより強く感じやすく、「失敗した!」という気持ちは『大成功!』という感情より2倍のインパクトを与えると言われています。この心理は無意識的に私たちがコンフォートゾーンから出たがらないようにさせます。そのため、リスクを伴うクリエイティブな選択は避け、過去の成功例から案を出し、せっかくの成長のチャンスを失うことになりかねません。
普段、私がオススメしているポジティブな気持ちでゴール設定が行える3つのポイントがあります。
一つ目は自己能力の自己評価(IQ)。普段から自分のさまざまな能力に気づいていることで、今置かれているスタート地点を正確に把握でき、適切なゴール設定を可能とします。定期的に自分を厳しい目で分析し、成長の確認をしましょう。また、自分に対する意見やアドバイスを家族や友人に聞いてみるのも客観的な自己評価へと繋がります。
次に大切なのは自分に正直であること。親や他人を喜ばせるためのゴールではなく、本当はどうしたいのか、自分にとって何が大切なのか。目先のことだけでなく長期にわたるベネフィットをよく考え、新しい自分に出会える(CQ)目標を立てていきましょう。
最後は脳を健康な状態に保つこと。質のいい睡眠と適度な運動で感情のコントロール(EQ)を上手に行うことが大切です。ゴールばかりを見ず、途中経過も楽しんでみましょう。そんな前向きな気持ちで挑む自分を愛おしく思い、ふつふつと湧き出てくるやる気をいち早く察知できるよう、心に余裕を持って毎日を過ごしてみてください。
教育スペシャリスト メアリー先生 vol. 3
(日刊サン 2019.09.07)
メアリー
教育現場に24年携わるハワイ在住の教育スペシャリスト。カカアコにて英才キッズアカデミーを運営。人間能力開発研究所の創立者であるドーマン博士に直々教わったテクニックと独自の研究を合わせ、「IQ(頭脳)とEQ(人間性)をバランスよく育てる教育法」を開発。こどもLLCなど、子どもが社会に出るのを楽しみにするようなレッスンが人気。また、ストレスのない受験対策や子育ての細かい指導法は信頼が厚い。
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