子どもがストレスを感じているときは・・・
こんにちは。メアリーです。今日はストレスについてお話します。
ストレスと聞くと、体に悪いという印象をほとんどの方がお持ちだと思いますが、必ずしも害があるものではないことをご存知ですか?ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」があり、良いストレスは私たちの心身を活性化させ、人として成長させてくれます。
ストレスの元は「ストレッサー(刺激を与えるもの)」というもので、いいものも悪いものも含め、出産、引っ越し、卒業、死別、失業、怪我など、外部からくる物と、将来への不安、パーフェクト主義に苦しむ、など内部からくるものがあります。
同じ引越しでも、ワクワクする人と、不安な気持ちになる人がいるように、ストレスを感じた時、プレッシャーとマイナス思考でどんどん自分を不利な場所へと追い込んでしまう人は「悪いストレス」を感じ、逆に『チャレンジは成長の機会!』と、明るい気持ちで前へ進んでいく人は「いいストレス」を感じている人です。
でもロボットじゃあるまいし、いつも前向きでいられるわけがないですよね。ではどうすればいいのでしょうか?私はストレスを感じた時、必ずストレッサーのそれぞれを書き出し、全てに優先順位をつけるようにしています。
フランシスコ・ベーコンの言葉で「書くことは人を確かにする」とあるよう、頭から紙に移した時点でくだらない悩みごとは消えています。残ったストレッサーを目の前に、有意義な1日を過ごすには何が一番大切なのかをよく考え、本当に重要なことから対処していくようにします。そして、時間が解決してくれることは放っておく、私にはどうにもできない問題は心配しない。これらのルールは徹底して守るようにしています。
子どもにも同じようなアドバイスは欠かせません。やることが多くてストレスを感じている子は全て書き出し、どれを先にしていくのか決めさせる。進路や習いごとで悩んでいる場合はしっかりと話を聞いてあげ、一つ一つ書き出した上どのように対処していくのか一緒に考えてあげることが必要です。しかしあまりにもストレッサーの多い子どもはパッと見は上手に対処できていても、どことなく疲れている感じがします。
もし、我が子を見て余裕がなさそうだと思った時は、ほんの少しスローダウンしてあげてはいかがでしょうか。まだまだ未熟な子どもには頑張ることだけでなく、休み方も教えてあげることで学業や子ども社会でのより高い成功率へと繋がります。)なるべく目の前のタスクに集中しやすいようにシンプルな環境づくりを心がけ、たまには散歩をする、しっかりと睡眠をとる、好きなことを楽しむ、ぼーっとする、など、ぜひ親子で取り組んでみてください。
子どもと一緒にリラックスした時間を過ごすことで、親子の絆も深まり、子どもも更にやる気になるなど、様々な効果が期待できますよ。
教育スペシャリスト メアリー先生 vol. 2
(日刊サン 2019.08.24)
メアリー
教育現場に24年携わるハワイ在住の教育スペシャリスト。カカアコにて英才キッズアカデミーを運営。人間能力開発研究所の創立者であるドーマン博士に直々教わったテクニックと独自の研究を合わせ、「IQ(頭脳)とEQ(人間性)をバランスよく育てる教育法」を開発。こどもLLCなど、子どもが社会に出るのを楽しみにするようなレッスンが人気。また、ストレスのない受験対策や子育ての細かい指導法は信頼が厚い。
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