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開幕戦から話題豊富!クリーブランド・キャバリアーズ

Bynikkansan

10月 21, 2017

シアトルのプロアマ・バスケに参加したアイゼア・トーマス(2015年7月)

 

 

NFLはシーズン中。MLBはプレーオフの真っ最中。ダルビッシュ有投手と前田健太投手が所属するロサンゼルス・ドジャースと田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースは共にワールドシリーズ出場に王手をかけており、このコラムが皆さんの目に触れる頃には両チームとも出場権を手にしているかもしれません。

 

今月はNHLに続き、NBAも開幕。10月はアメリカのプロ4大スポーツのすべてで試合が行われ、毎日のように何かしら見たい試合がある稀な時期。時間がいくらあっても足りません。

 

 

アービングが古巣ファンからブーイング

17日に開幕を迎えたNBAでは2試合が開催されました。まずは昨季ゴールデンステート・ウォリアーズに2連覇を阻まれたクリーブランド・キャバリアーズがホームコートでボストン・セルティックスと対戦。昨季のイースタン・カンファレンスの再現です。この試合で注目されていたのは、昨季までキャバリアーズに所属し、今季からセルティックスの一員となったカイリー・アービング。

 

2年前のNBAファイナルの第7戦では試合残り57秒に3点シュートを決め、キャバリアーズ史上初の優勝の立役者となった選手です。しかし、昨季終了後には自らトレードを要求。キャバリアーズから移籍してしまったため、古巣へ乗り込んだ開幕戦ではクイックンローンズ・アリーナの観客から大ブーイングを受けました。

 

アービングは2011年のドラフト全体1位指名でキャバリアーズに入団した選手。つまり、ジェームスが2009-10年シーズン終了後にキャバリアーズを去り、マイアミ・ヒートへ移籍した後に加入した選手です。地元出身の英雄ジェームスに裏切られたと意気消沈するクリーブランドのチームを支えてきたのですが、2014年にジェームスが舞い戻ってくると、これまで独占していたスター扱いをジェームスと二分するどころか、奪われることになりました。

 

ファンの反応は仕方ないにせよ、アービングはチームが自分とジェームスを同等に扱ってくれない点が不満だったと伝えられています。遠征先へ向かう飛行機にジェームスには友人を同乗させることが許されても、自分には許されないといった点です。その結果、トレードを要求し、今オフに実現。

 

対戦相手の選手としてクリーブランドへ戻った開幕戦の試合では、ジェームスとは手をタッチし合う光景が見られ、両選手の関係は良好な様子。一方、チームも試合中にアービングのトリビュート映像を流す予定だったそうですが、好機がなく、お預けとなっています。

 

 

大怪我のヘイワードをレブロンがお見舞い

アービングのトリビュート映像を流す機会がなかったのは、試合開始から10分もしない内に、セルティックスのゴードン・ヘイワードが会場にどよめきを起こすほどの大怪我を負ったため、個人選手の功績を称えるような雰囲気ではなくなったせいもあるかもしれません。

 

ヘイワードはジャンプした後の着地時に足首がとんでもない方向へ曲がってしまい、ベンチから試合を見守っていた選手は信じられない光景に顔を背けたり、手で顔を覆ったり。その反応を見るだけで怪我のひどさが一目瞭然でした。 ヘイワードの怪我は試合終了後に左足首の脱臼と脛骨の骨折と発表され、脱臼した足首はその場でメディカルスタッフが元の位置へ戻したと伝えられています。

 

コートサイドでヘイワードが担架に乗せられると、敵チームの一員ながらジェームスが歩み寄ってヘイワードを激励。その後、ヘイワードはビジターチームのロッカールームではなく、医療施設が整ったキャバリアーズのロッカールームへ運ばれました。その間、セルティックスのチームメイト達はショックを隠し切れず、円陣を組んで無事を祈った後に試合は再開。第1クォーターが終了すると、ジェームスは再びヘイワードを心配して、自チームのロッカールームまで足を運んだそうです。