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逆境に立たされてはそれを跳ね返す大谷翔平選手

Bynikkansan

9月 15, 2018

対左打率も改善し、新人王への期待も

また最近は苦手とされていた左投手相手の打席でもホームランが出るようになってきました。左投手が先発試合で大谷選手がスタメンから外されるケースが多かったのは、対左投げの打率が2割を切っていたことも一因ですが、一塁を守るベテラン38歳のアルバート・プホルスを指名打者で起用し、休養を与える意味合いもありました。

 

そのプホルスは膝の手術を受け、今季絶望となった現在、指名打者をプホルスと兼用する必要もなく、シーズン終了までスタメンでフル出場が可能となっています。すでに左投手からは2本塁打を放ち、対左打率も2割1分8厘へと改善。打席数が増えるにつれ、慣れてくるはずです。

 

ア・リーグの新人王争いはニューヨーク・ヤンキースの三塁手・ミゲル・アンドゥハーが有力視されています。アンドゥハーは12日現在、545打席で打率2割9分9厘、23本塁打。一方、大谷選手は304打席で2割9分5厘、19本塁打。

 

アンドゥハーは開幕からほぼフル出場ですが、大谷選手は6月上旬までは打者として週に4試合のみ出場。肘の故障で離脱した6月は4試合に出場したのみ。7月以降にようやく打者としてフル出場に近い状態となり、アンドゥハーと遜色ない成績を残しています。

 

ベーブ・ルースに並ぶシーズン10本塁打10勝達成に今年は手が届かなかったものの、イチロー選手に続く日本人選手2人目の新人王受賞へ期待がかかります。

 

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2018.09.15