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氷点下の中行われたNFLの大番狂わせに大逆転劇

Bynikkansan

1月 20, 2018

西側の席からはピッツバーグの高層ビルが眺望できるハインツ・フィールド

 

NFLのプレーオフはいよいよ佳境に入り、スーパーボウルまで残りわずか2試合です。先週末にはディビジョナル・プレーオフの4試合が行われ、AFCではまず昨季の覇者ニューイングランド・ペイトリオッツがテネシー・タイタンズを難なく破って7年連続のカンファレンス優勝戦へ勝ち進みました。

 

一方、10年ぶりにプレーオフ出場を果たしたジャクソンビル・ジャガーズは敵地へ乗り込んで上位シードのピッツバーグ・スティーラーズに大番狂わせ。AFCチャンピオンシップは昨季も対戦したスティーラーズではなく、ジャガーズがペイトリオッツと対戦することになりました。 NFCでは控えクォーターバック(QB)ニック・フォールズ率いるフィラデルフィア・イーグルスが昨季のNFC覇者アトランタ・ファルコンズを破って9年ぶりにカンファレンス優勝戦出場決定。

 

一方、3番手QBのケース・キーナム率いるミネソタ・バイキングスは試合残り10秒で逆転サヨナラタッチダウンを決めて、ニューオーリンズ・セインツを下し、地元開催スーパーボウル出場への望みをつなげました。 キックオフ時の気温はマイナス9℃ ディビジョナル・プレーオフの先週末、私はピッツバーグまでジャガーズ対スティーラーズ戦を見に行ってきました。

 

ピッツバーグでは試合の前週まで13日連続で最高気温が氷点下だったようですが、試合の3日前から2日間だけ最高気温が18℃まで上がったため、それまで積もっていた雪が一気に解け、市内の幹線道路が一部洪水になっていました。そして試合前日には再び雪が降り、最高気温も氷点下へ。試合当日は快晴ながらも、午後1時のキックオフ時点でなんとマイナス9℃でした。

 

氷点下の試合を見に行くのは今回が2度目です。初体験は2011年1月。今回と同じピッツバーグのハインツ・フィールドで行われたAFCチャンピオンシップでした。気温は今回と同じ程度ながら、前回は夕方からの試合ともあり、日が暮れるにつれ、寒さは厳しさを増す一方。できるだけ荷物を減らそうと防寒対策を甘く見てしまった私は痛い目を見ることになりました。

 

特に辛かったのは足の指です。ソックス一枚に普通のレザーブーツを履いただけでは到底太刀打ちできません。立っても、座っても、コンクリートの床を通して冷気が伝わり、足先がしびれてきます。チームストアでソックスを買って履き足しましたが、一向に効果なし。もう2枚ぐらい履きたかったのですが、それではブーツのジッパーが締まらないので無理でした。いい大人がアメフトの試合を見に行って凍傷で足の指を失うようでは情けないばかり。

 

厳冬に慣れた地元ファンはさすがに準備万端で、ハーフタイムに屋根のあるエリアへ移動し、ブーツを脱いで足をマッサージしていたのは私ぐらいでした。 個人的に6年前のリベンジとなった今回の氷点下試合は、万全の対策を講じて臨みました。

 

前回の失敗後の冬物セールで防寒重視のがっちりしたブーツを購入。フェルトのインナー付きで、ソックスを重ね履きした上にカイロも貼れるよう、通常よりも半サイズ大きめです。これが結構重く、スーツケースに入れるのも、実際に履いて飛行機に乗るのも気が乗らなかったのですが、寒さには代えられません。

 

またコンクリートの床から伝わる冷え対策として段ボールを敷くといいと聞いたので、足元に敷くサイズに段ボール紙を切ってスタジアムへ持参。そしてひざ掛け毛布も持っていきました。 これだけ対策を取っても、全然足は冷たくなかったとは言い切れないのですが、前回に比べるとかなり快適に試合を見ることができました。手も手袋1枚だと冷たかったのですが、ジャケットのポケットに手を突っ込んでしのぎました。

 

段ボール紙は解けた雪で床が水浸しだっため、すぐにびしょびしょになってしまいましたが、床が乾いている場合には結構効果がありそうです。皆さんも是非試してみてください。

 

ピッツバーグでの試合には俳優のクリス・ヘムズワースも来場