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新天地でGOATになれるか?レブロン・ジェームス

Bynikkansan

8月 18, 2018

恵まれない児童のための学校を開校

新天地が決まると、今度はキングのコート外での活動がニュースになりました。自身が運営する慈善基金が地元オハイオ州アクロンに貧困家庭の児童を対象とした「I Promise School(IPS)」という学校を開校。今秋から授業が始まります。 この学校のユニークな点は、授業料が免除されるだけでなく、制服、朝・昼食、自転車とヘルメットが無償で支給され、卒業生が進学すればアクロン大学の授業料が免除される点。

 

更に生徒の親に対する支援も積極的に取り入れ、親の高校卒業資格の取得援助や職業斡旋なども実施しています。生徒が落ちこぼれないようにするには、学校での教育だけでなく、家庭環境の改善も必要だとする理念に基づいています。現時点では3年生と4年生のみですが、2022年までには1年生から8年生までクラスが拡大される見込みだそうです。

 

先週、レブロンのインタビューも交え、CNNの番組でこの学校が紹介されました。校舎内にはレブロンが試合で着用したシューズが多数展示されています。これは学校訪問者が現物を見て入札し、落札すれば手に入れることができるのだそうです。こうして集めた資金も学校運営費に充てています。

 

自身の知名度を地域社会のために有効活用しているレブロン。今オフの移籍で再びクリーブランドを去ることになりましたが、すでに優勝トロフィーをもたらし、その上でこんな恩返しまで。コート外の慈善活動ではすでにジョーダンを超えたと言ってもいいでしょう。今季はレイカーズの一員として4つ目の優勝リングを狙うレブロンの活躍に期待したいです。

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2018.08.18