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大物選手がごっそりいなくなったシーホークス

Bynikkansan

8月 4, 2018

双子のチームメイト、グリフィン兄弟

その一方で、今季のトレーニングキャンプで一番注目を集めているのは、グリフィン双子兄弟です。シャキール・グリフィンは昨年のドラフト3巡で指名された23歳のコーナーバック。昨季の序盤にルーキーながらも先発の座を勝ち取っています。同じく23歳のシャキーム・グリフィンは今年のドラフト5巡で指名されたラインバッカー。

 

左手がないながらも大学アメフトで活躍した選手として、ドラフト前からクローズアップされていました。 シャキームは生まれつき左手がなかったのではなく、羊膜索症候群により、完全に発達しなかった手の痛みに耐えきれず、4歳の時に自分の指を包丁で切り落とそうとしたため、両親が切断手術を踏み切ったようです。

 

しかし、片手を失っても両親はシャキームを特別扱いせず、スポーツに励ませた結果、兄弟揃ってサウスフロリダ大学から奨学金を手にします。シャキールは憧れのマイアミ大学へ奨学金進学できたのですが、シャキームと一緒にプレーすることを優先。

 

トレーニングキャンプ終了時に2人ともロスター入りを果たせば、今度はシーホークスで一緒にプレーすることができます。シャキームは7月31日の練習でウィルソンが投げたパスを見事にインターセプトし、ロスター生き残りを賭け、幸先のいいスタートを切っています。大物選手がごっそり去ってしまったシーホークスで、新たなスターになる予感がします。

 

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

 

(日刊サン 2018.08.04