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北海道〜札幌近郊~

Bynikkansan

10月 17, 2019

頑張っている自分に、ちょっとしたご褒美をあげるとしたら? 私なら迷わず《露天風呂》。さらに《日本酒》と《つまみ》が加われば、日頃の疲れは確実に吹き飛ぶ。個人的な三種の神器―北海道は、それらが全て揃った土地である。

 

温泉地で思い浮かぶのは、群馬県の草津や静岡県の熱海、大分県の別府あたりだろう。しかし数では245ヶ所と北海道が一番で、中でも“洞爺湖温泉”が素晴らしい。露天風呂から眺める湖が美しいのはもちろん、なんと春夏秋と毎晩花火が打ち上げられるのだ。

 

冬は雪景色を楽しむ雪見風呂を満喫できる。札幌から車でおよそ2時間。途中、「北海道の富士山」と評される羊蹄山を見ながらのドライブコースがおすすめ。

 

あまり知られていないが、実は日本酒も美味しい。13の酒造メーカーがあり、甘口から辛口まで種類豊富にある。いっぺんに味くらべをするなら、札幌の繁華街すすきのにある日本酒バー“かま田”へ。オリーブオイル以外は、ドリンク&フードメニュー全て北海道産というこだわりで、どれもよく日本酒に合う。

 

特に、鰊(にしん)を細く切り、塩と麹で漬け込んだ郷土料理「鰊のきりこみ」は一度試してみて欲しい。

 

 

そして、つまみといえば魚介類も定番。春は甘エビ、夏はウニ、秋は秋鮭、冬は白子や牡蠣!四季折々の、旬のものを味わえる。問題は、どこで食べるか…高級で美味しい寿司屋はたくさんあるが、コストパフォーマンスに優れているのは“回転寿司トリトン”。

 

え、北海道に行ってまで回転寿司?と思われるだろう。しかし、ここのネタは大きくて新鮮、通常の回るお寿司のレベルではない。地元の人間が足繁く通うほどなので、時間帯によっては並ぶこともあるがその価値は十分にある。

 

北海道は、絶景の露天風呂と美味しい日本酒、新鮮な魚介類で溢れている。今回は紹介しきれないが、世界遺産の知床半島、ラベンダー畑で有名な富良野、日本三大夜景のひとつ、また江戸時代から栄えてきた歴史のある港、函館へもぜひ!

 

 


●加西 来夏 (かさい らいか)

訪問39ヵ国、好きな言葉は「世界は驚きと奇跡に満ちている」/クルーズなんて手の届かない金額だろうと諦めていたのに格安でラッキー!と思っていたら、利用した日本の旅行会社は後日破綻しました。


 

 

 

(日刊サン 2019.10.17)