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今年のスーパーボウルは氷点下のミネソタで開催

Bynikkansan

2月 3, 2018

スーパーボウル出場最年長QBとなったトム・ブレイディ(右)

 

今週末にはいよいよスーパーボウルが開催されます。第52回目となる今年の開催地は2月の平均最高気温が氷点下のミネアポリス。寒冷地でのスーパーボウルは、ニュージャージーのメットライフ・スタジアムを会場とした4年前の第48回スーパーボウル以来2度目です。メットライフ・スタジアムは屋根なしですが、今回の会場となるUSバンク・スタジアムは屋根付き、暖房付き。

 

2016年7月にオープンしたばかりで、屋根や壁にガラスをふんだんに使った非常に近代的なデザインが特徴です。現時点での予報では、スーパーボウル前日に雪が降り、当日の予想最高気温はマイナス12℃となっています。 今回スーパーボウルで対戦するのはフィラデルフィア・イーグルスとニューイングランド・ペイトリオッツ。

 

イーグルスはNFCのカンファレンス優勝戦でミネソタ・バイキングスに31点差をつけて圧勝し、13年ぶりのスーパーボウル出場権を手にしました。イーグルスは先発クォーターバック(QB)のカーソン・ウェンツが12月に膝の靭帯を断裂し、戦線を離脱したものの、控えQBのニック・フォールズが大役を務めて難なく勝利。

 

強力なバイキングスのディフェンスを相手にイーグルスがすいすいとボールを進める様子を見ると、敵ディフェンスの弱点や傾向を逆手に取ったプレーコールができる有能な攻撃コーチさえいれば試合には勝てるものなのだと感じました。 奇しくも、イーグルスが13年前の第39回スーパーボウルで対戦した相手もQBトム・ブレイディ率いるペイトリオッツでした。

 

そして、その年のイーグルスも今季と同様に、プレーオフでバイキングスとファルコンズを破ってスーパーボウル出場権を手にしています。前回はディビジョナル・プレーオフでまずバイキングスを下した後、カンファレンス優勝戦でファルコンズを破って、スーパーボウルでペイトリオッツに敗れています。

 

今回はディビジョナル・プレーオフでまずファルコンズを下し、カンファレンス優勝戦でバイキングスを破った後、スーパーボウルでペイトリオッツと対戦です。イーグルスとしては何としても13年前の借りを返したいところ。実現すれば、1980年シーズンを含め、3度目のスーパーボウル出場で初優勝となります。

 

第49回スーパーボウルでのペイトリオッツのベリチック監督

 

スーパーボウル開催地チームの出場ならず

一方、イーグルスに敗れたバイキングスは、実に41年ぶりのスーパーボウル出場チャンスを逃してしまいました。今年のスーパーボウルはチームの本拠地での開催のため、バイキングスがイーグルスを破っていれば、史上初の地元開催スーパーボウル出場チームとなるはずでした。

 

地元開催スーパーボウルなら旅費を節約でき、その分法外に高いスーパーボウルのチケット購入に予算を回せるはずでしたが、ミネアポリスのファンにとっては残念な結果です。しかし、ミネアポリス周辺のビジネスにとっては州外から大勢の観客が訪れ、ホテルやレストランでお金を落としてくれていたった方が懐が潤うはずで、不謹慎ながらもこの結果をこっそり喜んでいるのかもしれません。

 

バイキングスが今回のチャンスを逃したことで、次に地元開催スーパーボウル出場の期待がかかるのはアトランタ・ファルコンズです。来年2月に行われる第53回スーパーボウルは去年アトランタにオープンしたばかりのメルセデスベンツ・スタジアムで開催予定。ファルコンズは去年のスーパーボウルの第3クォーターからペイトリオッツに25点差を覆され、優勝を逃したチームで、今年も第6シードからプレーオフ初戦を勝ち抜いたのですが、その次のディビジョナル・プレーオフでイーグルスに敗れ、昨季の雪辱は果たせませんでした。