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ワールドシリーズはともに100勝のドジャースとアストロズが対決!

Bynikkansan

10月 28, 2017

エイドリアン・ゴンザレスは疫病神?

ワールドシリーズ第2戦には、腰の故障によりプレーオフ出場登録から外れたドジャースのベテラン一塁手エイドリアン・ゴンザレスもベンチ入りしました。シカゴ・カブスの上原浩治投手のように、出場登録から外れた選手もユニフォームを着てベンチ入りしてチームを応援するのが一般的ですが、ゴンザレスはアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのディビジョン・シリーズはロサンゼルスの自宅でテレビ観戦。

 

カブスと対戦したチャンピオンシップ・シリーズは旅行先のイタリアでテレビ観戦していたと報道され、注目を集めていました。 久しぶりにチームに合流したゴンザレスは自身の不在について、チームに迷惑をかけたくなかったためとロサンゼルス・タイムス紙に説明しています。「色んな人から『(ワールドシリーズに出場できなくて)残念だね』と言われるのは分かっていた。それが話題になり、騒がれるのを避けたかった。チームはディビジョンシリーズを3連勝で勝ち抜いた。野球にジンクスは付き物だ。自分が顔を出してチームが負けたら、疫病神になる」。

 

また、イタリア旅行の目的は観光ではなく、2人の娘を連れて靴のデザインの勉強のためミラノへ留学する夫人の引っ越しの手伝いが目的だったようで、チームからはイタリア行きの許可を得たとも明かしています。 ゴンザレスは今季でメジャー14年目のベテラン選手。35歳ですが、まだ一度もワールドシリーズ出場経験がありません。

 

2012年8月にボストン・レッドソックスからドジャースへトレードされ、その翌年からチームは5年連続のプレーオフ進出を果たしていますが、ワールドシリーズまで勝ち進めたのは今回が初めてです。しかし、故障のため大舞台に立つことができず、悔しい思いをしているのは言うまでもありません。

 

更にゴンザレスの代役として起用された新人コディ・ベリンジャーが大当たりし、レギュラーシーズン39本塁打でナ・リーグ新人最多記録を更新する大活躍を見せています。36歳の誕生日を迎える来季も契約は残っているものの、もしかしたらチームにはゴンザレスの居場所が残ってないかもしれません。

 

イタリアから帰国したゴンザレスは、ワールドシリーズ第1戦ではドジャースが所有するスポーツ専門局のスタジオにゲスト解説者として出演。第2戦からチームに合流しました。チームはそれまで今季プレーオフのホームゲームで5戦全勝の負け知らず。しかし、ゴンザレスが合流した試合では延長戦の挙句の果てに今季プレーオフ初のホームでの黒星を喫し、本人が心配していた通りの結果となってしまいました。

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2017.10.28