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メジャーの監督には元捕手が多い?

エンゼルスのソーシア前監督も、オースマス新監督も現役時代は捕手でした。この他にもメジャーには元捕手の監督が多く、前述のジャイアンツのボウチー監督をはじめ、アストロズのAJ・ヒンチ監督、オークランド・アスレチックスのボブ・メルビン監督、マリナーズのスコット・サービス監督、タンパベイ・レイズのケビン・キャッシュ監督などがいます。

 

日本語では投手の「女房」とも呼ばれる役目ですが、捕手はチームの司令塔でもあります。相手打線の各打者の特徴を考慮した上で投手へ投げる球種と位置のサインを出すだけでなく、野手の守備位置や走者出塁の場合の連携プレーのサインを出すなど、試合状況を把握し、的確な指示を出す能力が求められます。

 

タイガース監督時代のオースマス監督(左)

 

そして、当然ながら自身も打席に立つため、打者として相手投手の攻略法も考えなければなりません。しゃがんでプレーするポジションだけに膝や腰への負担が大きく、身体的に強靭な選手である上に、頭脳明晰でなければ務まらないのが捕手。それだけに監督向きなのでしょう。

 

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2019.03.02