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メジャーリーグ、日本人5選手がフリーエージェントに

Bynikkansan

11月 11, 2017

移籍のタイミングが 残念な青木選手

今季は3チームでプレーした青木宣親選手も、再びフリーエージェントになっています。アストロズで開幕を迎え、7月末のトレードでトロント・ブルージェイズ入り。8月末にはブルージェイズから戦力外となり、9月にはニューヨーク・メッツと契約後、10月末にはメッツからも戦力外となり、来季の所属チームは未定となっています。

 

今季3チーム通算打率は2割7分7厘ですが、アストロズでは2割7分2厘、ブルージェイズでは2割8分1厘、わずか1カ月の所属ながら、116打席を与えられたメッツでは2割8分4厘と調子は上向きでした。 それでもメッツが青木選手を自由契約の身にしたのは、青木選手には年俸調停権が残っていたためと見られています。

 

チームのロスターに登録下にある年俸調停権を持つ選手と契約交渉を行うと、今季年俸がベースとなり、青木選手の場合は550万ドルです。その青木選手との来季年俸交渉で合意が得られず、調停へ持ち込まれると、今季年俸を上回る金額になるのは必至。そのため、メッツは一旦ロスターから外した可能性も考えられます。

 

ワールドシリーズでアストロズが優勝するのを見ると、青木選手の移籍のタイミングが不憫でなりませんでした。今季アストロズに残ることができていたら、優勝リングを手にできたはず。そして、青木選手が2015年にカンザスシティ・ロイヤルズからサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍したのは、ジャイアンツがワールドシリーズで優勝した直後のこと。そして古巣となったロイヤルズはその年に30年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たしています。

 

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2017.11.11)