日刊サンWEB

過去記事サイト

メジャーリーグ、故障者続出の前半戦が終了

Bynikkansan

7月 21, 2018

エンゼル・スタジアムの正面を飾るマイク・トラウトの顔(左端)

 

メジャーリーグはオールスター戦が終わり、今週末からいよいよシーズン後半戦が始まります。今季は日本人選手がことごとく故障に見舞われ、一時はロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平、シカゴ・カブスのダルビッシュ有、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太の先発全投手が同時に故障者リストに登録される事態まで発生しました。

 

田中投手(両太もも裏の張り)と前田投手(右股関節の張り)はすでに戦線へ復帰。右腕の上腕三頭筋を痛めて故障者リスト入したダルビッシュ投手は、マイナーリーグの試合でのリハビリ登板の結果もまずまずで、復帰間近と報道されたものの、違和感が残り、再検査の結果、右肘の炎症が判明。現在もリハビリを続けており、前半終了前の復帰は叶いませんでした。

 

右肘の靭帯を痛めた二刀流の大谷投手は、打者としては復帰済み。投手としては6月6日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦以来、投球練習が封印されており、19日に再検査を受けた結果、練習再開のゴーサインが出たばかりです。とはいえ、試合復帰がいつ頃になるかは現時点では未定のまま。

 

キャッチボールに始まり、マイナーリーグで2~3試合はリハビリ登板をこなしてからの復帰となるはずで、8月中に復帰できれば早い方でしょうか?チームは後半に巻き返しを図らない限り、プレーオフ進出が厳しい位置にあり、9月末でシーズンが終了する可能性もあります。

 

昨季終盤に右肩の手術を受け、今季はシアトル・マリナーズとマイナー契約している岩隈久志投手も、シーズン前半の復帰が叶いませんでした。6月中旬には打者を立たせた実戦形式の投球練習を行い、その翌週にはマイナーリーグでの登板が予定されていたのですが、中止。それからしばらくは再びノースローでのリハビリとなり、7月上旬にキャッチボールを再開したばかり。シーズン後半には復帰できるでしょうか?

 

 

明暗を分けた救援投手

救援陣では、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が、5月6日から7月3日の間に26試合連続無失点の球団新記録を達成。6月18日のエンゼルス戦で、新人選手による球団最多記録を達成した際は、試合前に報道陣から記録達成がかかっている話を初めて聞かされ、それがプレッシャーになったようですが、それ以降も好投を続け、7月4日のカージナルス戦で4失点(自責点1)を浴びるまで零封を続けました。

 

一方、アンダースローの投げ方が独特なサンディエゴ・パドレスの牧田和久投手は、前半の防御率が7.09と苦戦中。6月以降、マイナーリーグとメジャーリーグを行き来しており、7月6日のダイヤモンドバックス戦に登板し、7失点(自責点5)を許した後、今季4度目となるマイナー降格を言い渡され、前半戦を終了しました。

 

5月17日にマイアミ・マーリンズから戦力外通告を受けた田沢純一投手は、6月4日にデトロイト・タイガーズとマイナー契約で合意。チーム傘下の3Aトレド・マッドヘンズで7試合に登板し、防御率9.39と振るわず、7月9日に契約を解除されてしまいました。

 

その後、14日には大谷投手も所属するエンゼルスにマイナー契約で加入。3Aソルトレーク・ビーズの一員として後半戦から試合に出場する予定。何とかメジャーに再昇格することができれば、エンゼルスで日本人選手が2人見れることになります。

 

 

大谷選手のボブルヘッド人形配布

投手・大谷選手のボブルヘッド人形

 

エンゼルスでは7月12日のマリナーズ戦で、大谷投手のボブルヘッド人形を配布しました。二刀流の選手でもあり、ボブルヘッドはバットを手にした打者とグラブを手にした投手の2本立て。平日の木曜日の夜7時からの試合でしたが、5時前から球場ゲート前には長蛇の列ができ、その大半は日本人ファンでした。

 

しかし、残念ながら、この日大谷投手はスタメンから外れ、代打や代走でも起用されず、全く出場機会がありませんでした。