カレッジフットボールはレギュラーシーズンの折り返し地点を超し、残り試合が片手で足りるほどになってきました。先週末でレギュラーシーズン9週目を終え、プレーオフ出場チームを決定するプレーオフ選考委員会では今季初のトップ25ランキングを発表しています。
開幕時点から毎週更新されているAP通信と各チームのコーチの投票によるランキングでは、現在8勝無敗のアラバマ大学が9週連続で首位を独占していますが、プレーオフ選考委員会のランキングではアラバマ大学は2位。アラバマ大学と同じサウスイースタン・カンファレンス(SEC)に所属する同じく8勝無敗のジョージア大学が首位に立っています。
今季これまでの試合では、アラバマ大学はなんと59-0で圧勝した対バンダービルト大学戦を含め、大差での勝利が続ていますが、ジョージア大学と比較して対戦相手の弱さが考慮されたようです。アラバマ大学がこれまで対戦した8チームのうち、トップ25にランキングされたチームは開幕週に対戦したフロリダ州立大学のみ。
フロリダ州立大学は開幕時には全米3位にランキングされていましたが、現時点では2勝5敗と負け越し、ランキング圏外へと脱落してしまいました。 一方、ジョージア大学は第2週にその時点で24位にランキングされていたノートルダム大学と対戦。ノートルダム大学はジョージア大学との対戦では敗れたものの、それ以降は6連勝。
先々週は南カリフォルニア大学(当時11位)、先週はノースカロライナ州立大学(当時14位)とランク校を次々と打ち負かし、プレーオフ選考委員会のランキングでは7勝1敗ながらも、8勝無敗のウィスコンシン大学や7勝無敗のマイアミ大学を追い越し、堂々の3位につけています。 アラバマ大学とジョージア大学は同じSECのチームですが、アラバマ大学は西地区、ジョージア大学は東地区の所属です。
レギュラーシーズンでの対戦予定はありませんが、それぞれ地区優勝を果たせば、カンファレンス優勝戦で対決する可能性が濃厚です。そこまで無敗で達するのに、若干不利な立場にあるのはアラバマ大学です。というのも、残り4試合のうち、3試合がルイジアナ州立大学(現時点で19位)、ミシシッピ州立大学(16位)、オーバーン大学(14位)とトップ25にランキングされた強豪が待ち受けているためです。
一方、ジョージア大学の残り4試合中、トップ25にランキングされた対戦相手はオーバーン大学のみ。両校にとって共通の対戦相手となり、その勝敗結果がランキングに大きく影響する11月14日のジョージア大学対オーバーン大学戦、そして11月25日のアラバマ大学対オーバーン大学戦はカレッジフットボールのファンなら必見の試合です。そして、この2試合とも、開催地はオーバーン大学となっています。
もしかしたら、オーバーン大学がこの両チームを破るどんでん返しが待ち受けているかもしれません。 今季のカレッジフットボールのプレーオフは準決勝の2試合が2018年元日に開催。数あるボウルゲームの中でも伝統的なローズボウル、シュガーボウル、オレンジボウル、コットンボウル、フィエスタボウル、ピーチボウルを3年周期で交替開催することになっています。
今季の準決勝に指定されたボウルゲームは、庄島選手が所属するUCLAのホームスタジアムでもあるカリフォルニア州パサデナのローズボウルで行われるローズボウルとニューオーリンズのメルセデスベンツ・ドームで行われるシュガーボウル。準決勝を勝ち抜いたチームは1月8日(月)、アトランタで開催される全米優勝戦へと進みます。王座決定戦は今年オープンしたばかりのメルセデスベンツ・スタジアムで行われます。