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カレッジフットボール、残るは全米優勝戦のみ

Bynikkansan

1月 6, 2018

フィエスタボウル観戦

数多くあるボウルゲームの中でも伝統のある6大ボウルゲームの1つであるフィエスタボウルは、アリゾナ・カーディナルスの本拠地ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムで開催されています。今季の組み合わせは偶然にも、私の母校であるワシントン大学と主人の母校であるペンシルバニア州立大学の対決となり、12月上旬に発表された時点で我が家では年末年始のアリゾナ行きを決めました。

 

ワシントン大学のあるシアトルからアリゾナのフェニックスまでは、飛行機で片道2時間半程度。雨や曇りの日が多いシアトルでは太陽を求めてアリゾナへ旅行したり、セカンドハウスを購入している人も少なくなく、ワシントン大学のファンには行き易い場所です。一方、ペンシルバニア州立大学のあるステートカレッジはペンシルバニア州のちょうど中央にあり、普段はフェニックスへの直行便はありません。

 

このため、観客の大半はワシントン大学のファンだろうと予想していたのですが、さすがは地元で根強いファンを誇るアメフト強豪校。フィエスタボウル観戦のチャーター便ではるばるステートカレッジから大勢が駆け付けていました。 この試合のチケットはワシントン大学を通して購入したため、我々の座席はもちろんワシントン大学側です。

 

しかし、主人は母校に背を向けることはできず、周囲の人にちょっかいを出されるのを覚悟の上で、ワシントン大学のチームカラーの紫ではなく、ペンシルバニア州立大学のグッズを身に着けて乗り込みました。すると座席へたどり着く前から案の定、色々な人に「色を間違えてないかい?」、「あっちへ座った方がいいんじゃない?」とからかわれていました。

 

ワシントン大学は昨季第4シードでプレーオフに出場し、アラバマ大学に歯が立たなかったチーム。今季もプレーオフ出場を目標に開幕から6連勝を遂げていましたが、10月中旬に敵地でのアリゾナ州立大学との対戦で今季初黒星を喫し、2年連続のプレーオフ出場チャンスを逃しています。開幕7連勝だったペンシルバニア州立大学も今季プレーオフ出場が期待されていたチームです。

 

2タッチダウンを決めたペンシルバニア州立大学のRBバークリー

 

しかし、こちらも10月下旬に2週連続で敵地でのオハイオ州立大学、ミシガン州立大学との試合を第4クォーターの逆転負けで落とし、プレーオフ戦線から脱落。フィエスタボウルでも一時は3タッチダウン差でリードしていたのが、最後は1タッチダウン差まで詰め寄られるも、何とか逃げ切り勝利。これでフィエスタボウル7回出場で7勝無敗となりました。

 

 


金岡美佐

1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可


 

 

(日刊サン 2018.01.06)