背番号51の永久欠番はどうなる？

イチローの引退が決まり、マリナーズはどういう形で背番号51を永久欠番にするのでしょうか？イチローが加入する3年前まで、マリナーズでは豪腕のランディ・ジョンソンが51番を付けていました。

イチローがマリナーズ入団当時、51の背番号に恥じないようにプレーしますといった手紙をジョンソンに送った話は有名です。ジョンソンはマリナーズ所属時代に才能を開花させた左腕ですが、全盛期を迎えたのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍してから。

その後にサイ・ヤング賞を4回受賞し、ワールドシリーズでも優勝したため、2015年にはダイヤモンドバックスの選手として殿堂入りし、ダイヤモンドバックスの51番は永久欠番化されています。 キャリアの全盛期をマリナーズで過ごし、マリナーズの選手として引退した点からして、球団とのつながりはジョンソンよりイチローの方が遥かに強いのですが、シアトルで51番を永久欠番とするのにジョンソンの存在に触れないわけにはいきません。

となると連名の永久欠番にするのか？それともジョンソンが敬意を示して、イチロー単独で構わないと申し出たりするのか？すでにマリナーズはジョンソンに打診していると思いますが、気になる点です。

全球団で永久欠番となっているジャッキー・ロビンソンの42番を除き、マリナーズはこれまで2016年に殿堂入りしたグリフィーの24番を同年に、今年指名打者として史上初の殿堂入りが決まったマルティネスの11番を前年に永久欠番化しています。

今年2試合に出場したイチローが殿堂入りの資格を得るのは2020年。51番の永久欠番式典も2020年かその前年まで待たされる可能性が高いですが、今から楽しみです。

金岡美佐 1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可

（日刊サン 2019.04.06）