来季キーナムはどのチームで?
フラッコの加入で動向が気になるのは、今季2年契約でブロンコスへ加入したキーナムです。ヒューストン大学時代にはパス成功回数(1,546)、パスヤード(19,217)、タッチダウンパス(155)など、数々のNCAA記録を樹立した選手ですが、ドラフトではどのチームからも指名されず、ドラフト外契約でテキサンズへ入団しました。
以後、テキサンズとロサンゼルス・ラムズを行き来し、先発QBが故障したり、不調な場合にのみ起用される立場でした。 昨季バイキングスで自己最多の14試合の先発出場機会を得たのも、当時先発のテディ・ブリッジウォーターが故障中に2番手のサム・ブラッドフォードも故障してしまったため。
11勝3敗で地区優勝に貢献し、プレーオフでも1勝を挙げた結果、ようやく先発待遇でブロンコスへ加入したのですが、契約をあと1年残して、雲行きが怪しくなっています。 キーナムはブロンコスで再び控えに回るのか?それとも、他チームへトレードされるのか?
QBの補強が必要なチームには、膝の大怪我で34歳のアレックス・スミスが引退を強いられる恐れがあるワシントン・レッドスキンズや、下降路線をたどる38歳のイーライ・マニングの後継者探しが急務のニューヨーク・ジャイアンツなどがありますが、キーナム自身も今月17日には30歳の誕生日を迎えます。誰かが加入すれば、誰かの居場所が危ぶまれる。厳しい世界です。
金岡美佐 1992年に渡米。サンディエゴからサンフランシスコ経由で北上し、現在シアトル近郊在住。MBAを取得し某有名IT企業のファイナンス部門で勤務するも、大のスポーツ好きが高じて脱サラ。スポーツライターへ転身。「スポーツは見て楽しむもの」をモットーに年中スポーツ観戦に大忙し。春夏は野球、秋冬はアメフト、冬春はアイスホッケー。一番好きなのはアメフト。シーズン中の土日はスタジアム観戦以外、外出不可 |
(日刊サン 2019.02.16)